日本が盛り上がり、注目度を集めた
全米テニス決勝戦。
残念ながら、錦織圭選手は、マリン・チリッチ選手に完敗。
期待を増していた人々が多い中、無常にも初優勝はならず、
次の機会に持ち越されることになった。
今回は、マリン・チリッチ選手が 全体的な流れを 先につかみ、
その結果、優勝を手にしたということで、「対戦相手を褒める
べきではないだろうか 」・・・と感じた。
巧みな技術を垣間見せた錦織圭選手のポテンシャルは、
世界中の人々を魅了したが・・・
チリッチ選手の長身を活かした素晴らしいサーブは 秀逸で、
準決勝戦でも フェデラーがリターンに苦慮していた。
実際、チリッチ選手も流れに乗って、ずっと調子が良かった。
コーチを変え、急に “ 覚醒した ” ような印象も強かったし、
錦織選手のように プレーで強烈なインパクトを与えずとも、
着実に勝負運を手にしてきていたのだ と思う。
そのうえ、チリッチ選手は、これまでのトーナメント試合を
ほとんど 3-0 のストレートで勝ち上がってきている。
錦織選手は、ファイナルセットまでもつれ込んだ 4時間を
超える試合を連続してきたし、体力的にもチリッチ選手の方が
消耗していない という現実もある。
錦織選手のような多様なプレーはなくとも、チリッチ選手は
彼自身の “ 得意なスタイル ” で勝ち上がってきたわけで・・・
それが、さらに決勝戦という舞台で、花開いたという感じだ。
より前向きに攻撃をしかけて、錦織選手にプレッシャーをかけ、
そして、グランドスラムのタイトルを手にしたのだ。
サッカーの前半戦15分と同様に、テニスの第一セットは、
キーポイントになることがあり、それが全体の流れに影響を
与えることが多いように思う。
ただ、たとえ先取されても全く問題ないものの、気合の入った
強い相手から競り勝つには、それ以上の気力&体力が必要だ。
全米オープン2014では、チリッチに部があったのだろうと思う。
米メディアの注目度も錦織選手に向かっていたし、期待度が
高いだけに、微妙に本人にかかる負荷もあったかもしれない。
これで、日本中が盛り上がった全米テニスも幕を下ろすが・・・
決勝戦進出を果たした錦織圭選手は まだまだ若いわけで、
来年に向けて さらなる期待が膨らむことになった。
私のように、時差を超えてテニス観戦する人が増えるかもーと
感じたりして・・・。
今回の決勝進出で、「錦織圭」という名前は 世界中に響いたが、
ニチコリとかニコリとか呼ばれた頃から比べたら・・・、
Kei として一般化されたのが喜ばしいことだ。
来年の
Kei フィーバー に期待したい。