ひと昔前の日本人と言えば・・・、海外のビジネスマンから
「 エコノミックアニマル 」 「 ワークホリック 」 と呼ばれていた。
実際、それだけの労働時間を費やしてきた高度成長期の日本人は、
“ 並外れた意欲の塊だったのだろう ” と想像する。
経済的にも、精神的にも、余裕がでてきた現在の日本人は、
実労時間が 大幅に減ってきたようだ。
それでも、職場の人に 気を遣って、
有給休暇をとらない人が多い と
それとなく聞いた。
全体の
33% ぐらいの人が、自分に与えられた休暇を取らず、
年間を通して そのまま労働しているようなのだ。
休めばいいのに・・・。 私は、そう思う。
有給休暇を申し出ない人は、「 同僚に申し訳ない 」 「 迷惑をかける 」
という理由が一番らしいが・・・、
自分が想定するよりも、同僚自身は 眼中に入っていない場合もある。
最近の若人は、正規雇用されていても すぐに退職することが多いし、
仕事とプライベートを きっちりと分けて考えているように感じる。
多くの日本人が持っている 「 運命共同体 」 という意識も薄らいできて、
わが道を貫く主張に対する理解も 深まってきた。
海外の人の感想や評価を気にする必要はないけれど・・・
( せめて世界の仲間入りをして恥をかかないように )
世界の中の
自分たちの姿や
意識を、外国人がどのように見ているのかを
知っていてもいいのかもしれない。
世界の中の 「 日本観 」 というものは、崩れることはないのだから・・・。
外側からの目によって、浮き彫りになるものは、確実にある。
冷静に感じることもある。
だから、多様な国籍の人々からの意見は、また貴重なものかもしれない。
それらは、故郷を離れて、 果てしない時間が過ぎてから・・・
客観的に郷里を感じることができるようなものだ。
郷愁だけではなく、冷静に ( 明確な ) イメージが感じ取れるのは、
大人になったからだし、
社会人としての経験値 があるからだ。
こうしたことは、如何なるケースにも言えるし、実体験は 必ず 自分の学びとして
( 我が財産として ) 自分の脳細胞の中に蓄積される。
このような学習を積み重ねることで、たとえ厳しい状況下に置かれたとしても
さらなる対処方法を探すことができるのだ。
だから、年を重ねることも、そう悪いことではない・・・。
そんな風に なんとなく 思う。
今は、自分の価値観で、「 充分な休養をとることの大切さ 」 を感じて、
無理のない日常を目指したい と 思っている。
心の中にあるセンサーが、喜びと生きがいと感謝をサーチしているが・・・
それもこれも、余裕のある休養を重ねて、心身の健康があってこそのことだ。
決して さらっと流すことなく、日々の丁寧な注意を促しながら、大切に
時間を追いかけていきたいものである。