バックボーンをもたない “ 孤立した自分 ” の過去を振り返ると・・・
根拠のない自信・・・いわゆる 「 どうにかなるさ的思考 」 が、
低迷期の自分を 救ってきたことが 思い出される。
変化の激しい時代だと言われて 久しい。
実際、たった数年で 生活を取り巻く環境や、情報ツール形態が完全に変わり、
グローバル化、人口構造の変化など、世界規模で起こる様々な事件や変化にも、
私たちの “ 日常の仕事 ” が 影響を受ける時代だ。
多くの企業からは、「 若者が育たない 」 「 ミドルの成長が停滞している 」
「 シニア世代のキャリアが描きにくい 」 という声が、後を絶たない。
これらの現象は、昔も今もあったけれど、特に 最近は 多くなってきたと思う。
危なげなものに、必死に しがみついていた “ 不安定な自信 ” は、
つきつめていくと、下記のようなキーワードにたどり着く。
「 自分への信頼 」
「 周囲との人間関係 」
「 将来への希望 (未来の展望) 」
★ 自分なら、何かがあっても、どうにか乗り切れるだろう。
★ 困難なことが起きても、おそらく私は大丈夫だろう。
★ 人を信頼して、真摯に仕事をしていれば、信頼を得られるだろう。
★ どうしようもないことが起きたとしても、頼れる人が誰かはいるだろう。
★ 新しいことに挑戦し、いろいろなことを経験することは素晴らしいし、
そういうことに楽しみを見いだせる余裕は、私の中にあるだろう。
★ 見知らぬ人と出会い、新しい世界を経験することは、私にとって
大きな励みになり、未来へむけての原動力になるだろう。
こういう 「
根拠のない自信 」 は、ずっと想い続けることで、いつしか・・・
本当の “ 自信もどき ” に 変容していく。
それが、確実に、自分の肩をたたいて、背中を押してくれていたと思うのだ。
そして、一つ一つ、失敗をしながらも、着実に 人生の階段を 登ってきた。
かえって、今の方が・・・すべてに対して、慎重になって、臆病になっている。
それが、年を重ね、経験を重ねてきた先に、 私が たどり着くものなら、
正直なところ、切ない気持ちは隠せないが・・・
プロジェクトを立ち上げても、帰着点が予想され、経緯を想像するのも容易で、
未知の世界 という感覚が薄れてきたのは、「 人生の風景が狭くなった 」 ように
感じてしまうのは 仕方がない。
後輩や、希望に満ち満ちた若者と、突き詰めた話をすると・・・
そんな自分自身の “ 感情の断片 ” を感じ取る。
それが、良いことなのか 悪いことなのかは わからないけれど、
過去には 感じられなかった喜びがあるのも 事実だ。
人は、常に変わるから・・・
変わった自分を愛おしく感じてあげていれば、自分を見失うことはない。
これもまた、「 根拠のない自信 」 だ。
けれど、根拠がなくても、たとえ不安定でも、ある種の
自信 があれば、
胸をはって 生きていける!
だから、この姿勢(スタンス)は、これからも 大切にしていきたい。