「
企業の社会的責任 」 に 言及されるようになって久しい。
収益 は、企業にとって、非常に大切ではあるが・・・それだけでなく、
人権に配慮した雇用や労働条件をとったり、日本国民への適切な対処、
環境問題への対応、地域社会への貢献などの企業が果たすべき責任を
企業の社会的責任と言っている。
最近は、「
corporate social responsibility 」 から 「
CSR 」 と
表記される。
しかし、このCSRの取り組みとやらが ・・・ ひとくせあるものがある。
海外の未開発地域への貢献とうたいながら、利潤追求と効率アップが
本来の目的であったりするし、挙句の果てには 宣伝に利用したりする。
一見、社会的貢献事業をしているように感じても、隠された背後には
違った側面からの事実が潜んでいる 「 グレーなもの 」 もある。
人権を蔑ろにした事業のもとで収益をあげ、会社の株はあがっても、
「 会社として どうなのよ?! 」 と 疑問に感じる有名会社がある。
私は(個人的に)、そういう企業の製品は買わないようにしているが、
歪んだ事実や “ それらしき情報 ” は 公にならないことが多い。
まさに社会貢献と言っても、いろいろなケースがあるのだと思う。
たとえグレーだとしても、
社会貢献事業をしない会社よりは、する会社の方が
地球全体:社会全体を考えれば ベターかもしれない。
けれど、その 「 やり方 」 に、腹黒いものが感じられたら、
私にとってはアウトだ。
もしかすると、それを 「 ウイン・ウインの関係ですよ 」 と言う人がいるかもしれない。
私は、出発地点の状態を重視したいと思う人だから・・・、
どんなケースであっても、
常に 「
相手の状況や状態を 慮る気持ちがないと
共感することが できない 」。
たとえ、それが 「 社会貢献である 」 ということであれ、
100%の賞賛を 抱くことができないのである。
常に企業は、企業のあり方を意識するべきだと思う。
「 利益優先が第一 」 と掲げることについて批判などない。
企業は本来そういうものだから、違和感は全くない。
ただ、根幹に置いている 「 本来の目的 」 を 完全に隠し、
虚偽の説明でおおったプロジェクトを発表し、実行しては
いけないだろう--- というのが 私の感想だ。
世の中に どのように受け入れられるのか を察知して
株主や世俗の評判を気にするのは当然としても、
印象操作や虚偽説明があってはいけない と思う。