あわただしさの中で ・・・

2013年02月18日 | 出来事 -

世界が、あわただしい。

私の周辺も、かなり あわただしい。


親戚の若者が上京し、「私に会いたい 」という連絡が、
田舎にいる(彼の)親から入ってきたが・・・
申し訳ないけれど、個人的な都合で、お断りをした。


彼は、これから就職活動をするということだが、
一年をかけて、世界を放浪してきた異端な経歴がゆえに、
親はとても心配をしている。
それも、世界の秘境や 素朴な場所をめぐってきたらしく、
日本に帰国して、1ヶ月以内しか経っていないそうだ。

世界中の秘境で、自給自足をしているような民族と
長時間触れ合っていくと、人間もどんどん原点回帰していく。
私の経験では (親には言えないが ) 「 リカバリーの時間が
少ないのではないか 」と感じたりもしている。

人は、常に「選択を繰り返す必要がある」けれども・・・
「自分の人生だ 」という自覚が持てていない時期がある。
若さゆえの無防備さが、そこにはある。
しかし、それもまた、素敵な時期だ と・・・私は思う。

本人と電話でニ時間半も話して、充分アドバイスしたと
私自身では思っているけれども、
彼は(東京で)どうしても 「 会いたい 」と・・・。
正直、悩みどころだった。


しかし、こちらにも こちらの都合があって・・・
1月のスッテンコロリンで、左半身を打撲した後遺症が残っており、
両手でのPC打ちも、やっと最近できるようになったぐらいで、
実は・・・いろいろと大変だったので・・・ 現時点で、
放置している「やらなければならないこと」が、幾つかあるのだ。

親戚の彼には申し訳ないが、「初めての東京」をどのように見て、
判断していっても、私の助言の内容は そう変わらないだろう。

今は、申し訳ないが・・・
私に課せられたスケジュールをこなすことこそ
一番大切なことだ と思っている。

4CC 大阪での開催

2013年02月09日 | マイブーム -
My favorite figure skater, 
  Daisuke Takahashi. 4CC.in 大阪


久しぶりに笑顔が全くない ・・・ かなり落ち込んだ高橋大輔選手。
SP&FS共に、納得したくない演技だっただろう。
ジャンプ全般が、ことごとく、彼を苦しめることになってしまった。

観ている側にとっても、ビックリしてしまうぐらいの変調だ。
FSは、滑り始めの最初のポージングで、微妙な違いが伝わってきた。

しかし、一般的には、こんなことは何もオカシイことではないが・・・
これまでの彼がコンスタントに上位にいて、とても素晴らしかったので、
やはり異変のように感じてしまうのだろう。

報道では、 「1週間前に靴を変えた 」・・・らしいけれど、
今シーズンは、いろいろと調整が うまくいかないこともあるようだ。

その現場の “ 波 ”が、強烈に競技会の結果として来るので、驚いてしまう。

また、彼の競技人生には期限があるので、ファンとしては、基本的に
競技会に期待してしまう事実は・・・申し訳ない環境を 彼に与えている。
裏を返せば、世間に注目されているため、過重に 負荷をかけている、
ということも言えるかもしれない。



今シーズンのSPは、競技会の度に 手直しが続き、驚くことが多かった。
今回は ついにプログラムを変えるという “ 究極の手直し ” になった。

「月光」。


単純に考えてみても、昨年の春や夏前から滑り込んでいる
スケーターと比べたら、彼には一カ月以内しかないのだから、
大きなリスクがあるのは当然のことだ。
それを分かった上での挑戦なのだから、何も言うことはない。


昨年、開けてすぐから、“ 波乱万丈的シーズン ” の予兆は
いろいろと あった・・・。
それでも「チーム高橋」が、これからも最善の方法で機能して
くれることを、心から願っている。

毎季のSP調整に関しては、ご本人は大変なことだっただろう。
これに関して、私は、もう 「ノーコメント!」だ。




最初で最後のことらしいけれど・・・
大ちゃん選手は、大阪の会場に、ご両親を ご招待したらしい。
長い競技生活において、かつてなかったことだが、
そんな日に、自分が納得できない結果になったという事実は、
ご本人に対する 「未来へのエール」 かもしれない ・・・
と、(前向きに) 解釈したいものだ。
この悔しさを糧にして、残された競技人生を過ごしてほしい。

ご両親は、生観戦できただけで、良い思い出になったと思う。


大ちゃん選手には、まだ親孝行をする時間が たくさん残っている。
有意義で、後悔のない日々を過ごすことこそ、孝行者だ。
そして、何よりも、元気でいること――。
高橋選手の人生は、折り返し地点にも来ていないのだから。

「大看板 團十郎への道」

2013年02月06日 | 人物 -
雪から雨にかわった今日、第十二代目市川団十郎氏の密葬が
しめやかに行われた。

「神道」での密葬は、まさに団十郎氏らしい。
 戒名に当たる諡号(しごう)は、美しく光を照らしてきた人生を意味する
 「瑞垣珠照彦命(みずがきたまてるひこのみこと)」。
 



今日・・・私は、感慨深く、かつての記録映像を見直して、
団十郎氏の言葉をかみしめた。



やはり、江戸歌舞伎:市川宗家に産まれ、若くして父を亡くし、
苦労をしてきた 「團十郎襲名までの道のり」 は、凄いものがある。
本日、見返したドキュメンタリー映像は、かなり貴重なものだ。
当時の襲名公演を支えた先輩俳優は、すでにこの世にはいない
名優ばかりだった・・・。
あらためて、新鮮な感覚で、鑑賞をした。


第十二代目市川団十郎氏は、自分が背負っているものから、
逃げることもできず、逆らうこともできず・・・
ただ、ただ、修行に明け暮れ、襲名公演にかける意気込みが
痛いほど 伝わってきた。
腹を据えなければ、何もできない状況だったのかもしれないし、
自然と覚悟がついてきて、腹がすわったのかもしれない・・・。



歌舞伎界を背負っていける “ 100年に一人の逸材になる ”
そんな “可能性” を秘めていると言われながら、常に マスコミに
追いかけられることになってしまった息子:海老蔵さんにも、やっと
「自覚のようなもの」 が 芽生えてきたように思うけれど・・・
私個人からすると、これまでは父と家の後ろ盾があってのことだし、
そこには「甘え」のようなものさえ感じとれる部分があったと思う。

けれど、団十郎氏には、その境遇ゆえ、選択する余地などなく、
あがく余裕さえ 全くなかったのではないかと 想像する。
不安と共にまい進しながら、修行をかさねて、市川家の伝統芸を
守ることを第一として、歌舞伎の世界に身を置きながら、同時に
精神的世界の追及を重ねていたのではないだろうか。
その道は・・・、疑問を感じ、反発をしても、結局はストレートな道!

どっちが先かはわからないが、団十郎氏の晩年は「ある境地」に達し、
人間的に、神々しいまでに、達観していたように感じる。
そこが、私が強く惹かれる大元になっている。



その「人生に課せられたモノ:全て」 が、団十郎氏だからこそだと
思えるぐらいだ。
耐えられる人にしか、そんな「課題」を与えたりはしないだろうし、
勝負できる人にしか、結果は与えられなかっただろうとも思う。

努力だけでなく、洞察力の鋭いひとだった・・・。
アグレッシブでありながら、寛容でもある。

「経験」と「実績」と、人から頂いた御厚情によって、到達した世界!





団十郎氏は、ひょうひょうとして、劇場の舞台上でも
ほどの良いアドリブを放つ 愛らしい面があった。
人として魅力があり、興味があるから、芸も観たくなるし・・・
高額なチケットでも、劇場に足を運ぶ。
テレビに出ていたら、チャンネルをあわせる・・・。
何を語るのかと、好奇心がいっぱいになる。
そんなものだ。


今日の株価は上がっているのに・・・
松竹の株は、暴落したそうだ。
団十郎氏の存在は、大きいというのが、世間の評価だったのだろう。
私も、明らかにそう思う・・・。


あんなに魅力的な人は、なかなかいないし、
何よりも、人として 凄いと思うから、憧れる気持ちが止められない。

すばらしい歌舞伎俳優を失った・・・と、心から思う。

あの 「眼 (マナコ)」 は、もう二度と開くことがない。

現在の日本伝統文化(歌舞伎)を考えると、この事実は衝撃的である。

十二代目市川団十郎!

2013年02月04日 | 人物 -

歌舞伎界で、由緒ある 「 成田屋 」。

思えば、十二代目市川団十郎氏の舞台鑑賞は、
国立劇場「外郎売(ういろううり)」が最後になった。


市川団十郎氏は、大病をして、克服し・・・
また、大病をして、克服して・・・
若い頃から、多くの苦難を乗り越えてきたからだろうか。
まさに、人として 「今日一生」というような印象がした。


歌舞伎界だけではなく、あらゆるものに対して
真面目に考え、取り組んでいた人だった。
そして、自分の考えから導き出した意見を、ちゃんと
もっていた人だったと感じる。

行動力があって、人に対して別け隔てなく対話して頂ける
人間的な大きさを持っていたと思う。

そして、なんといっても・・・あの「眼 (まなざし)」。
眼力があって、面と向かって対峙すると・・・
興奮してしまうぐらいの存在感があった。



芝居の声は、誰よりも大きく、はりがあって、
大きな劇場の隅々に響きわたり、
「十二代目市川団十郎。 ここにあり!」・・・という
威圧されるぐらいの存在感。

その反面、あのくるっとした目は見開いたままで、
明るく和ませてくれた 「優しい笑顔」。


 


トマトが大好きで、毎朝トマトジュースを飲むと聞いたが、
私が観たのは、そのまま・・・ かぶりつきながら
雑談していた “ 普段着の団十郎氏の笑顔 ” 。
片手には、大きく、真っ赤に熟したトマト。



少年のように、「 宇宙 」 に興味があったりして、
天体望遠鏡で星を見るのが好きだったようだ。
そんな意外なプロフィールもあるが・・・

一番、強烈だったのは・・・
座禅を組んだり、瞑想をしたり、精神集中している時は、
「少しばかり虫にさされようが、全く何も感じない!」 との言葉。
あの「まっすぐな目腺」で言われると、その説得力は、
ただ、ただ、吸いこまれそうになるぐらいの凄みがあった。


あと数カ月で、海老蔵さんに第ニ子が誕生したのに・・・。


 


私は、一生、忘れない。


「団十郎さんが、密かに “ 苦労してきた全てのこと ” ・・・
 私は、一生、忘れません。
 突然のことで、驚愕の一言ですが・・・
 “ちゃんと真面目に物事を考えなければいけない” ということを
 教えて頂いたのは、団十郎さんからです。
 本当に、ありがとうございました!」

 社会や教育、日本国憲法についても、ちゃんと考えます。
 そして、あなたが投げかけた問いに、応えられるように
 それなりに 準備して、そちらに参りますから・・・。



心からご冥福をお祈りします。
 

「マラソンは楽しい!」

2013年02月03日 | マイブーム -
別府大分毎日マラソン!
世界陸上:モスクワへの道の選考レースだったが・・・

「マラソンは楽しい!」
市民ランナーの川内選手の優勝インタビューだ。


後半の28キロ前後からの中本選手とのデッドヒートは、
ものすごかった。
相手との相乗効果で、競い勝った川内選手。
タイムも、大会新で、自己新記録。

マイぺースなやり方で、こつこつと「経験」と「成長」を重ね、
今日の結果があるのだろう。
ラストスパートは、精神力と体力との闘い・・・。
消極的な走りを観て、物足りなさを感じていた私にとって、
川内選手が語った言葉は、とても真摯で、素敵に感じられた。

“外からの目” で 冷静に感じた「日本マラソン界」の現実!
そして、積極的なレース戦略と、その姿勢は、新鮮に映った。


ひさしぶりに面白いマラソンを観戦したなぁ。
血が騒いだ・・・。

これで、東京マラソンが、さらに楽しみになった。