ARMY in BUSAN

2022年10月15日 | 人物 -
世界中が嘆いている・・・。



BTS
釜山でのコンサートライブ配信のサーバーダウンだ。


ここにも一人、午前中の11時から、たった今まで
weverse 」 にかじりついていた人がいる。

恵比寿に住んでいる友人と、ケータイをつなぎ、
会話しながら視聴方法を模索したが・・・
結局は撃沈した。


BTS 経済効果 には、本当に脱帽だ。
この数年で、はじめて5000万人近い人が
同時にストリーミングしている環境に出くわし、
視聴不可の嘆きを同時チャットで経験した。

すごいなぁ。



彼らが予告なしのトークライヴ配信を始めると、
ほんのしばらくしたら100万人が視聴をしている。
多い時には数分以内に400万人になることも・・・
世界の熱量がすごすぎて、本当にビックリしてしまう。



BTSは個性がたった稀なハイレベルグループだと思う。
メンバー7人がそれぞれの持ち味をもっているために、
補いあって相乗効果を生んでいる。
ダンスや歌のレベルも、他のアイドルグループの追随を
許さないぐらいだから、魅力的に感じてしまうのだ。
コロナ渦だからこそ沼ってしまった新規ファンも多い。

メッセージ色の強いBTSは、明らかに時代に後押しされている。


 

諦めず 続ける大切さ

2017年07月17日 | 人物 -
継続は力なり

そんな言葉ではあらわしきれない偉業を
36歳直前のテニスプレイヤー、フェデラーが
成し遂げた。



ウインブルドンは歴史があり、
コートの状態が影響し、
波乱があっても不思議ではない大会。


ロジャー・フェデラー
思い返せば、30歳になるあたりに
マスコミは年齢のことばかりを
彼に質問し、引退の時期を探っていた。


フェデラーの言動も 体力や結果に比例して
変化はあったが・・・
今、彼は こう答えている。
「 引退の時期は 決めていない 」



確かに不安定で 結果がついてこず、
昔のプレーではなくなったと感じた時期は
あったと思うし、
当人も同様の感触は持っていたかもしれない。



当時、マッケンローからは、「 フェデラーが、
今後 グランドスラムで 優勝することは
決してありえない 」 とまで 評された。

私は ウインブルドンでの優勝を願って、
ただひたすらに 応援し続けてきた。

決勝までいっても、シャーレで終わる・・・
それを観戦しながら、
マッケンローの言葉が浮かんでは消えていた。


その彼が、今年の全豪で優勝した!!
そしてウインブルドンでの優勝だ!
興奮しないわけにはいかないだろう。




彼のモチベーションの在り方はわからないが、
家族の励ましや、奥様の支えは、明らかに影響して
今年の結果に結びついていると思う。




すごいことだと しみじみ感じる。
フェデラー自身は 人並外れた身体ではないし、
努力を重ねた結果だと言うしかない。
実際、勝てなくなってから 今年までの間 に
彼が積み重ねてきた進化は 尊敬に値する。








トップを極めると 慢心したりするものだが、
彼は 常に トップアスリートとしてのメンタルから
はずれることはない。
テニスは 精神的な要素が影響するスポーツだし、
そのあたりの柱がしっかりとしているように思う。





フェデラーの歓喜の涙も、久しぶりだった。
一緒に泣きながら、本当に 清々しい気持ちになり、
あらためて 「 これまで長かった 」と感じた。

毎年、芝の時期になると、
今年のウインブルドンを懐かしく思い出すだろう。




フェデラーは社会貢献に早くから取り組み、
インタビューでは毅然と発言し、
粋で面白い返しができるキャラクターでもある。
ボールボーイには 優しく接して、
罵声を吐く姿なども見たことがない。
マナーと品格を意識し、テニスのスキルを
磨いてきた努力の人、フェデラー。
それらが 当人と一体化し、
人間味が増したプロフェッショナル!

本当に模範とすべき人だと思う。
だから、魅せられている!



国民的アイドル 「 スマップ 」

2016年08月21日 | 人物 -
25年という長時間にわたり、芸能界のトップに
定位置として君臨し続けた国民的アイドルグループ、
「 スマップ ( SMAP ) 」 が 解散を発表

活動は今年末までだ。

世間は、高校野球からオリンピックに突入し、
この時期の 「 スマップ解散 」 というニュースは
本当に吃驚だった。

複線はあったものの、「 ウソでしょ?! 」 とね。



メンバーの生声で事実ということが判明し、
解散報道を やっと理解したが・・・

今や あれやこれやと 妄想ネタも出ており、
にわかに信じがたき記事に 包まれた日々だ。

真の解散理由等についてメンバーが語ることはなく、
ひと昔前の絶対的芸能プロダクションのやり方だ。


しかし、芸能人もアイドルも、ひとりの人間であり、
個々のメンバーの意思は 尊重されるべきものだ。
誰がなんと言っても、決断は 受け入れるべき・・・
受け入れなければならない事実である。


不健康な環境に身をおき、“ 何らかのもの ” のために
仕事をしていても、大事なものを捨て去ることが
必須であるならば・・・ 誰もが天秤にかけ、熟考して
決断するものだから、これは 価値ある決断 と 思いたい。



私個人の意見としては、
40歳を超えてアイドルをするよりも、輝かしき過去を
背負って 「 新しい自分自身の人生を邁進する 」 ほうが
よいのではないだろうか・・・と思う。
ただ、そこには、本人が望んで選んだという背景があり、
その事実を甘受しているという条件が必要だが、
それでも、50歳のアイドルをムリクリ切羽詰って
演じるキャラよりも、本人の自由意志による生き方
何よりも 「 輝く選択肢だ 」 と 感じてならない。

いい歳のとり方を、しめしてほしいと思う。



若くしてアイドルとなり、他の世界を知らず、
一般人とは違う環境で生きてきた安穏さや 厳しさが、
これからの生活の明暗をわけることになったとしても、
経てきた軌跡や経歴は 決して無駄ではなく、
本当に輝かしいプロフィールを手にしての門出となる。


来年からの新しい活動には 興味が耐えない。

彼らは、ひとりひとりが著名人であり、個性的だから、
何をしても話題には こと欠かない。
注目度も大きい。

個々の選択と活動にエールを送りたい。



青春時代を ともに歩んだという意識はある。
おそらくそういう人は多いと思う。


彼らの周囲には、目に見えない人々の思惑と苦労が
渦巻いていることだろうが、あえて触れずにいたい。
それが多くの人々でも、結局は支えるべき立場であり、
隠れた存在だったり、損得勘定の輩もいるだろうし、
大切なのは表に出ている5人のメンバーだから・・・
彼らの軸となる 「 個性の尊重 」 を何よりも優先して、
とにかくエールを送りたい気持ちで いっぱいである。


歪んだ思惑による報道、情報操作や風評被害などに負けず、
しっかりと 前向きに選択していってほしい。

もうわがままを貫いてもいいぐらい 周囲には恩返しを
してるはずのメンバーだから、今後は等身大の自分自身で
露出していっても良いのではないだろうかと感じる。



いやぁ、それにしても、 社会現象として
「 一時代が終焉を迎えた 」 と 感じるなぁ。

ファンでもない私がそうなんだから、長年応援してきた
人々にとっては大きな事件なのだと思うと 複雑な気分だ。



「 世界の蜷川 」 逝く

2016年05月12日 | 人物 -
人は、誰もが逝く。

感慨深い演出家 が、また一人去って行った。

蜷川幸雄、そのひとのことだ。



いろいろなことが思い出される。
演劇少女だった頃、観劇鑑賞大好き少女だった頃、
あの頃の自分を思い出す・・・。



俳優出身でありながら、演出家や映画監督として
認められた人は数多いが・・・
世界のNINAGAWA 」 と言われるのには理由がある。

享年80歳。
精力的に頭の中で夢想し、構想を具体的に描き、
行動していった人だった。

演劇界に、ひとつの時代と、確固たる存在感を確立し、
人々に魅力的な舞台を提供し続けた才能!
その事実 ( 歴史 ) が、燦々と輝いている。
 
合掌

「Japan Way」 五郎丸歩

2015年10月19日 | 人物 -
日本中を燃え上がらせた 「 ラグビーワールドカップ日本代表 」。
多くの人々の心を、わしづかみにした。




ラグビー日本代表ヘッドコーチのエディー・ ジョーンズが提唱した
JAPAN WAY 」。
日本人の俊敏性や勤勉性を活かしたラグビーのことだ。

ウェールズとの善戦の頃から、まことしやかに
「 ラグビー日本代表が進化している 」 とは聞いていたが・・・

まさかここまで活躍してくれるとは予想しなかった。

その中核には、五郎丸 歩 選手がいる。
          ごろうぅうまぁるぅうぅぅ~!




五郎丸歩選手の人気は、今 とんでもない状態のようで、
来月のヤマハ発動機ジュビロ開幕戦のチケットは すでに
売り切れらしい。

老若男女問わず、日本人の多くが惹きつけられた魅力!
端正な顔つきや バランスのとれた肉体だけじゃない・・・
五郎丸選手の存在感


テレビなどの特集コーナーでインタビューに答えていたが、
等身大で、無理のない対応には 清々しさ が 感じられた。

そして、 何故なのかは解らないけれど・・・
遠い昔に憧れた “ 日本男児の姿 ” を思い出させ、
そのイメージは 勝手に 一人歩きしているかのようだ。



野球やサッカーなど注目されているスポーツ選手とは違って、
ラグビー競技界のことを第一に考える姿勢には、少し前の
「 なでしこジャパン 」 が重なるけれど・・・
それだけじゃない多くの魅力が ダダ漏れしている五郎丸歩


彼の人間性と人間力からは、映像を通して
しみじみと考えさせられるものがある。

伝わってくるし、自然と感じてしまうのだ。

    

正確なキックを続け、得点を積み上げていくメンタリティは、
アスリートとして尊敬に値するし、
挫折を乗り越え、強靭な精神力で練習を積み重ねて、
素晴らしい結果を出したこと、
優しそうな笑顔、 思い切りのいいプレー
JAPAN代表チームへの真摯な姿勢、 メンバーへの気遣い
勝負に賭ける強い気持ち
これらは、 「 素晴らしい 」 の一言だ。

そして、彼には ( 安心感を与えるヒーラーのごとく )、
柔らかな包容力がある。
         


来月にも 個人の公式HP や ファンクラブが設立される らしい
その人気と注目度は、まだまだ上昇中。


今年の年末年始の特番には、どれぐらい五郎丸歩選手の顔が
観られるだろう。
本分を忘れないようにとは思いつつ、露出して欲しいなぁ。




  今年は、歌謡界にもヒット曲がないし、
  さして大ブームになった喜ばしき出来事もない。
  久しぶりに、魅せられたラグビー日本代表の躍進には、
  本当に勇気づけられた。
  この機運が、日本開催のラグビーワールドカップまで
  続くようにと願わずにはいられない。


積み重ねられていく経歴

2015年02月22日 | 人物 -
「 監督を裏切り続けてきたので・・・ 」
東京マラソン終了後、今井正人選手のインタビューでの言葉だ。

確実に こみあげてきているものを、必死に こらえての言葉だったが・・・
その心情は 痛いほど伝わっきた。

そうじゃない! 
今井さん、そうじゃないよ!
裏切ってなんていない。 
頑張って 努力していたじゃないの!



でも、「 元祖・山の神 」 という称号を与えられ、偉業を達成した大学生が、
こうして 確実に 「 日本マラソン界での存在感 」 をアッピールしたことで、
彼が複雑にとらえていた軌跡も やっと払しょくできるだろう。
本人がどう感じていようと、マスコミは 彼を 「 元祖・山の神 」 と紹介するし、
その過去の偉業 ( 肩書 ) に触れないということはない。

一般視聴者だって、あの箱根駅伝五区の走りを忘れることはない。

  



1曲しかヒットしていない歌手だって、・・・たった1曲でも・・・
「 ヒット曲があること 」 を感謝する日が 必ずくる。

誰にとっても、背負うべきものはあって、いつの間にか 背負わされ、
自分で降ろしたくても 降ろせないものがあったりするものだ。




けれど、今井正人選手は、その周囲の雑音に 惑わされることなく、
自分スタイルを貫き、アスリートとして、家長 ( 父親 ) として、
着実に 結果を残し、人々に それを主張した。
我が道を、見せつけたんだ
その心の強さに、心から 賞賛を贈りたい。


これからは、「 元祖・山の神 」 という肩書に追加して、新しく
「 陸上 世界選手権 マラソン日本代表 」 が加えられる。

キャリアは、こうして積み重ねられていくし、周囲の反応もまた
変わってくるのではないだろうか。


今井正人というマラソンランナー自身が、また再び、実績とともに、
経歴や称号を塗り替えるのではなく、追加していけばいい。


  
      

  
今井選手のマラソン界での本格的なアッピールがはじまったような印象がする。

彼が欲しいと感じていた 「 マラソンランナーとしての経歴 」 を手にしたようで、
本当に喜ばしいことだ。

苦しい練習の果てに待っているものは、こういうことだったのだろう。


エジソンが言ったように、99%は 努力なのかもしれない。


多様な役を操る 俳優

2014年08月12日 | 人物 -
衝撃的なニュースが、飛び込んできた。

日本では “ 魂が戻ってくる ” というお盆の最中、
世界中の人々を驚かせた米俳優の死。
ロビン・ウイリアムズ 氏。


彼の素顔は、喜劇俳優らしい 「 笑 顔 」。
とびきりの表情だった。
しかし、その裏では、苦しい依存症や中毒症状と 闘っていたようだ。
最近では、重度のうつ病に苦しんでいたそうで、自らが決めた最期は、非常に
センセーショナルな出来事だった。



俳優、ロビン・ウイリアムズは・・・
映画で楽しいキャラクターを演じた後には、まったく違った役で 存在感を示した。

私が大好きな出演作品は、
「 今を生きる 」 「 フィッシャーキング 」 「 グッドウィルハンティング 」 等で、
あまりにも印象が強すぎて、影響を与えられたので、当時以降は同映画を観ていない。
物語は覚えているが、細かい部分は忘れてしまったぐらいの年月が経てしまったが、
シリアスで心の奥の闇をテーマにした作品に、見事なぐらいに 感動させられたことを
はっきりと覚えている。

      「 今を生きる 」 


彼は、ヒューマンな役を 見事に演じ切れる “ 数少ない俳優だった ” と思うし、
サービス精神が旺盛で、“ 人のために努力を惜しまない人柄 ” が 感じられた。

気さくで、ナイーブで、優しくて、そして、楽しい人・・・という印象がしていたが、
度重なるアルコール依存症や薬物中毒は、当時のアメリカの “ 象徴的な現実 ” で、
「 あなたもそうだったの? 」 というのが、正直な感想だった。


 ※逝去後、3日後に、夫人がコメントを出し、世評に対して、アルコール依存性が
  原因ではないと主張した。
  「 夫は 完全に禁酒し、うつ症状と不安、初期段階のパーキンソン病と
    勇敢に闘っていた 」


今年、彼が出演した映画 「 大統領の執事の涙 」(2013) が 公開された。
主演は、“ 小さな脇役 ” の頃からずっと鑑賞してきた フォレスト・ウィテカー。
ロビン・ウイリアムズとの共演作は他にもあるが、
フォレスト・ウィテカーの出演した 「 クライングゲーム 」 は、上記の作品同様に、
今も私の心の中に ( 当時の質感のまま ) 深く刻まれている。



映 画 という芸術性を帯びた作品は、いつになっても特別だ。
個性豊な俳優たちは、作品の中では、ずっと生き続けられる。

縛りが多い中で、俳優が手に出来る素晴らしきことは、この 「 記憶 」 ・・・。

いつか、もう少し時間が経ったら、
私の人生に ( 少なからず ) 影響を与えてくれた映画を また観てみたいものだ。
再び 何の思い入れもなく、フレッシュな気持ちで!

宮崎駿監督 長編引退宣言

2013年09月07日 | 人物 -

日本らしいモチーフや、世界共通の題材を通して、
希望あるファンタジー長編アニメ映画作品を製作し続けてきた。

そぎ落とされた其々の作品のテーマやメッセージは、簡潔で、
ストレートなものだったと思う。

子どもたちに、「 この世は生きるに値する世界だ 」 と
伝えたかった ― という 宮崎監督の言葉が 耳から離れない。



 
今回の宮崎駿監督の長編アニメ作品に関する引退宣言 (9/6) は、
残念だけれど・・・ 「 本気らしい 」。
けれど、ご本人曰く 「 自由だ 」 という解放感の果てに、
時間が経つにつれて “ 具体的なもの ” と出会っていくだろう。
あれだけのクリエイタ―が、今後 何もしないわけがない。

また、作品を製作しなくても、あるいは 文化人にならなくても、
何らかのメッセージを発信して下されば有り難いとは思うが・・・
ご本人の 「気骨ある性質」 と、「繊細で頑固な芸術家資質」 が、
あらゆる可能性があることを想像させてくれる。
それだけ、アニメ界に与えた影響は計り知れなく、 また・・・
存在の大きさを 感じずにはいられない。

    


宮崎駿監督のマスコミ対応 : 質疑応答の言葉を、遅ればせながら
観たところ・・・ものすごく直截的な表現が 小気味よかった。
「やりません」
「言いません」
「○○ していません。
 だから、○○ とは言いません」 などなど・・・・・。

現在は、過剰な尊敬語が幅をきかして、テレビのアナウンサーさえ
「 これから 放送させていただきます 」
という表現を使って、番組の進行をつとめる。
放送するのは分かりきっているのだから、「これから放送します」 で
(かつては)良かった表現が、今や「・・・させていただきます」 だ。
へりくだりすぎて、内容を まどろっこしくしている ― と 私は思う。

異質な謙譲語は 理解しづらく、間違った尊敬語が まかり通っている。

その点、宮崎監督の言葉の表現は、なんと簡潔で、自己責任に満ち、
現実に即したものだろう ー と、私は とても気持ちがよかった。
これは、年代の違いだ とは 決して思わない。
生きてきた己の人生が背景にあっての姿勢から 発生した表現だ。
だから、その人の生きた言葉だと思うし、表現はその人自身を表している。

自分の中に、柱があって、“ 自信がなければできない表現 ” だし、
心に めりめりと沁み入ってくる “ 説得力のある表現 ” だと思う。
強いパワーがある・・・。



宮崎監督の 「産みの苦しみ」 は、いかばかりだったかと想像するが・・・
それよりも 興味ある 「宮崎駿監督のこれから」 に、エールを送りたい。
10年・・・と言わず、後進にアドバイスできる限り、あるいは、
製作意欲がある限り、ご本人の心中に やりたいことがある限り・・・
宮崎駿さんは 活きつづけることだろう。
非常に楽しみなことだ。

活かされた世界で、「やりたいこと」 をやるだけで、良いのだ。
私たちに メッセージを伝えてほしい。
地球規模の環境破壊や、忘れかけられた“生きる力”の根幹にあるものは、
これからも宮崎駿さんの発進源となるかもしれない。

たとえ偏屈であったとしても、その価値観は 現代社会では貴重なものだ。



何はともあれ、日本のアニメーション界を、長く牽引して下さった活動に
心から御礼を申し上げたい気持ちでいっぱいだ。

イチロー の 大記録

2013年08月22日 | 人物 -
日本時間の22日、ヤンキース Vs ブルージェイズ(21日NY)で、
ヤンキースのイチローが、また大記録を達成した。

日米通算 4000 安打  凄い記録だ。


今朝から、イチローのニュースが流れていて、「ついにヤッタ~!」と
私も大喜びだ。
米大リーグでも、4000本超えの安打は、たった二人のプレイヤーが
記録したのみらしい。

彼が一打席目から打つと・・・・、 一塁ベースに達したイチローに、
ベンチから選手が駆け出してきて、祝福した。
スタンドの大声援に、イチローは、ヘルメットをとって お辞儀した。

    


今日は、くしくも 高校野球の決勝戦。
そして、例年以上に猛暑が強く、最高気温を記録している日本。
暑さに対峙する気力がなく、人としての礼儀も省略してしまいたい衝動に
かられてしまう私にとっては、とても喜ばしいニュースだった。


イチローは、39歳の身体と向き合いながら、それでも日々の努力と
練習をかかさず、体重も毎年変わらないという徹底ぶり。
本物のプロと言わずして、何と表現しようか。
大怪我もなく、努力してつくり上げた体調だからこそ、達成できた記録!

彼には、また次の大記録への道程が、待っているのだろう。


三谷幸喜さん 再婚!

2013年08月03日 | 人物 -

ユニークな性格で、“ 緻密で個性的な作品 ” で 有名な三谷幸喜さん。

   

大学の劇団の座長から、日本の芸能界の中で 売れっ子ドラマ脚本家になり、
注目作品の舞台演出家になり、そして、話題作の映画監督になり、
今は、俳優の他 「なんでもできる文化人」 のプロフィールも増えたが・・・
そのキャラクターは特有で、一般的なバラエティ番組では、
面白くてオカシイ発言を繰り返し、いつも注目される。
自分の映画の告知や宣伝活動は、自分でやるし・・・
主演俳優のおかぶをとる存在感もある。
へたな俳優がやるよりも、視聴者を喜ばせられる―と思う。

しかし、素の彼は、シャイで、真面目な 人見知り。

“ よりどころ ” となる “ 何か ” を、ひたすら隠しながら、
“ 本心 ” を ぼやかし、曖昧に乗り切るような部分があって、
それは、三谷幸喜さんの本当の姿を表わしているような気がする。
良い意味での屈折した感情や、素直な正義感(真面目な気持ち)や、
人間関係が滞るまでの頑固さなどが 見え隠れして、それが・・・
実は三谷さんの魅力であり、作品を想像する時の根底にあるような
印象を受ける時がある。

「 おとぼけ 」 ・ 「 天然 」 ・ 「 意図的な狙いを秘めた天才 」
いろいろな表現ができるけれど、実情はやはり 「 面白い人 」 である。


名前にあるように、“ 幸せで喜ばしい人生 ” を送ってほしい。
遅筆で有名だし、悩んで悩んで産み出す作品が多い人なので、
これからも「第二の人生」の黄金期として、素晴らしい作品を発表して
ほしい―と感じる。



私としては、大好きな脚本家&演出家ではないけれど、
好きなキャラクターではあり、三谷幸喜さんを応援することには、
全く変わりない。
それに、才能ある人だから、彼の作品は 欠かさず観たいとも思う・・・。
うまくできていると感じる作品が多々あり、興味をそそられるからだ。


歳を経ても 華がある女優

2013年05月26日 | 人物 -

久しぶりの  マギー ・ スミス
大好きな女優で、映画・舞台と、その活動は幅広い。

今回は、オペラを中心に活動してきた音楽家が、“終の住処” にする
老人ホームでの出来事をつづった映画に、主演していた。
監督は、私が好きな作品 「パピヨン」 のダスティン・ホフマンだ。
映画タイトルは、 「 カルテット!人生のオペラハウス 」。

彼女は元大スターの歌手だったため、その過去に縛られている役!
まるでマリア・カラスがこだわったような感情を持っている・・・。


彼女の最初の登場カット ・・・ スクリーンに アップになった途端に、
マギー・スミスの 「顔の “ しわ ” 」 が・・・ とても、現実的に、
・・・その役柄が背負っている悲哀を表現していた。
表情と一緒に、彼女の 「 顔 」 は、全てを物語るアイテムとなって、
リアルなご本人の女優人生まで リフレインしてきてしまうぐらい・・・
素晴らしい表情 ( カット ) だった。
私は、それだけで 涙が 出てしまった・・・。
それだけで、充分だ ー という表情。


通常の彼女の声は、高くもあり、低くもあり、
全て役によって、意図的に つくられているように感じるぐらい、
キャラクターの幅が広い。
最近は、年齢に則した変化があるとは感じるけれど・・・。


もともと美人だから、くりくりとした大きな目が魅力的で、
彼女の演技力もさることながら、外見からくる存在感は大きかった。





彼女の舞台をロンドンまで観に行った時、偶々 当日にチケットをとった
・・・ という日があった。 
私は、気にいれば、何度か観劇を繰り返す癖(へき)がある。
その日、観やすい席が無く、舞台に一番近い (上手の)バルコニーを選んだ。
そこを選んだのはいいけれど、一緒に座った友人が クォーターの日本女性で、
当時は 一緒に 街を歩いていても “ 目をひくような美人 ” だった。
長い黒髪の東洋人女性二人が、バルコニーの柵に全身を乗り出して、
舞台を (異常なほどに) 凝視していたからだろう。
不穏な目線が、劇場中から 注がれることになったのを 恥かしく思い出す。

        
     舞台に向かって右手のバルコニー。
     私の観劇席が、「一番舞台に近い席で、どれだけ観にくい席か」、
     この写真で、少しは理解していただけるだろうか。
     ほとんど舞台上にあるような位置にある。
     他のバルコニー席は、たくさん空いていたのに(笑)。
  

   
私は、ずっと 舞台上の マギー・スミスさんしか 追いかけていなかったが、
その彼女と、カーテンコールで 目線があった。 顔を向けてくれたのだ。
あまりにも、奇妙な席 ( 舞台に近すぎて、袖も観えてしまう席 ) に、
美しくて 変な東洋人が、下品な格好で 柵に張り付いて、観劇していたからだ。
友人は英語が完璧ではなく、無表情で凝視していたのも異様だったと思う。
私は、袖で出番を待つ時の彼女を見入ったり、舞台監督やスタッフの動きを見たり、
好奇心が凄かったから (観客の目に晒されたが) あの席での観劇は満足している。
私が一人だったら、“柵越えの身を乗り出す観劇体制は しなかった” だろうし、
まず “あの席を選ばなかった” と思うと・・・すべてが 今は 良い思い出だ。


上記のようなことは、観劇に慣れた英国演劇愛好家は、決して やらない行為だ。
※ 英国のオールドシアターに出向くことが常の観客の間では、
 幾つもの 「観劇のマナー」 が、“ 暗黙の了解 ” として 成立している。
 二人 同じように 身を乗り出していたから 目を引いたのだと思う。







最近の彼女は 「ハリ―ポッター」 などで有名だけれど・・・、
私にとっては、やはり 舞台女優 としての イメージが強い。

背が高く、スタイルが良くて、他の女優さんよりも存在感があって、
何よりも 華がある。

そして、私は、「声フェチ」 なので、彼女の舞台上での声は、
とても上品で 大好きだ。  女性らしい優しさがある。 

ジュディ、ディンチと同年齢の彼女には、「老女」役が増えた。
どんどん愛しさが、増してくるような印象を受ける。



私は、素敵な大女優 「 マギー ・ スミス 」 に、
自分勝手なイメージをつくりあげて、 ただ 崇拝しているだけ!
でも、それは・・・、 私にとっては、 とても心地よくて、
優しい気持ちを、 常に 与えてくれるものだ。

夏八木勲さん の 俳優道

2013年05月12日 | 人物 -

注目の問題作 「 希望の国 」 が、昨秋に公開された時、
主演俳優の夏八木勲さんは、撮影当時の “ふくよかさ” はなく、
そのお顔は・・・頬がこけるぐらい 痩せていた。
相変わらずのダンディーさで、またインタビューにも、
聡明に言葉を選びながら対応する姿は、昔ながらの 「 役者 」 !

しかし、明らかに痩せてしまった姿に、根拠なき不安を感じたものだ。


俳優 ― 夏八木勲さんは・・・
本当の意味での 「役者道」 を究めようと、努めていた人だと思う。
そして、常に熱いものを、腹の底に持ち続けていたのではないだろうか。

千田是也氏創設の俳優座の養成所に、慶応大学を中退して入所し、
「花の15期生」 のメンバーとして知られていた。
このところ、原田芳雄さん、地井武男さんなど・・・ 同じ時代を生き、
同じような目線と姿勢で活動してきた同期俳優を、次々と失っていた。



私は、少し前のフランス映画社配給の映画が大好きで、昼夜問わず、
よく映画館に出向いていたのだが・・・
そのこじんまりとした映画館で、一番会ったのが、夏八木さんだった。
その頃は指定座席制ではないので、早めに好きな席を選択するのだが、
ガラガラの劇場内で、一番後ろの真ん中の席を選ぶのが夏八木さん。
画面を全部みられる場所で、前に座っている人々の反応も感じられる席。



私は、「 俳優は、バカではできない 」 と、常に感じているが・・・
その言葉を立証してくれるのが、夏八木勲さんのような俳優だと思う。
役者一徹の“ こだわり ” と、自分の尺度による“ 理念 ” を持ち続け、
本の中のキャラクターと出会う。
そして、演じる・・・。
適切な解釈と 表現は、「確固たる人生を背景にもった俳優」 ならではの
演技力だったと思う。



余談になるが・・・
原発事故を描いた 「希望の国」 に出てくる夫婦の会話の台詞は、
私が母と最後に交わした会話と、とてもよく似ている。
 
・・・「そろそろ、帰ろうか 」

闘病を続けていた 私の母の言葉は、映画の台詞よりも 具体的で、
「そろそろ、生まれた場所に 帰ろうかなぁ 」 だったけれど・・・
本質的には、そんなに大きな差異のない世界観を表わしていると思う。
“ 平穏で、安眠できる、幸福な頃を彷彿させてくれる場所 ” のことでは
なかったのだろうか・・・と、私なりには感じている。



人間の叡智の象徴だったはずの原子力が、その後の人生に大きな影を
落してしまう結果となった 「 福島原発 事故 」 。
2011年春、29歳になる会社の部下が、酪農を営む実家を心配して、
何度も行ったり来たりを繰り返していたことを思い出す。
その後、震災から、一年以上たってからの被災者の現場の声を聞き、
私は胸が締め付けられるような“痛み”を感じたものである。

  

そういう一つ一つの事実と、真摯に向き合って演技に重ねていく姿勢は、
今の若い俳優たちにも、引き継いでほしいものだ。
演技力の基礎のない若手俳優を観ると、本当に 「映画鑑賞の楽しみ」 が
半減してしまうのだ。
結局は、作品が、うすっぺらに 感じてしまうからだ。


名演技に裏付けられた 「名脇役」 として大活躍だった夏八木勲さんは、
男としてもセクシーで、自己顕示欲の塊などではない “ 聡明さ ” で、
素晴らしい 「俳優道」 を 極め続けていた と 感じる。

ご冥福を心よりお祈りいたします。 <11日逝去>

「 怪優 」 三国連太郎さん

2013年04月15日 | 人物 -

四月十四日、我が父の命日に、三国連太郎さんが
旅立たれた・・・とのニュースを聞いたところだ。


映画のエンドロールまで確認して 映画館を出る私は、
昨年 「わが母の記」 という映画を観た時・・・
エンドロールに 「三国連太郎」 という文字を見つけて、
「どこに、ご出演していらしたのだろう」 と思った。
それで、確認をしたところ・・・、実際、三国さんは、
ボケてしまって物語の柱となる“母の夫役”で出演しており、
(がりがりの顔で、布団に寝たままの姿だったので)
私は気がつかなかったのだ。
三国さんは、映像の中に 溶け込んでいた。



いろいろな 「 怪優 」 エピソードが、撮影所に残っている
数少ない俳優さんの一人が三国さんだが、その実像は・・・
とても優しく、穏やかだった という。


「90歳」 という年齢は、本当に素晴らしい一生だと思う。
我が両親もそうだけれど、自分の意思に反して、若くして
逝かなくてはいけない人も多い。
寿命という人間に決められた命の長さは、どうしようもない・・・。

釣りバカのスーさんに代表されるように、ずっ~と 現役で
表舞台に立たれていたことは何よりであり、輝かしいことだ。



甘党だったことを知って、「父と同じだったのだなぁ」 と、
個人的には 感慨深くニュースを受け止めた。
晩年は、老人ホームでお過ごしになられていたようだけれど、
きっと人気者だったのではないか と 感じたりしている。


人の人生には、様々な選択があり、生き様にも其々の選択がある。
家族や親子の関係もまたそうで、「心」 と 「血(遺伝子)」 の
二つの介在を経て、その関係性は育まれていく。
何がシアワセで、何が正解なのかは、誰にもわからないし、
その答えは、一人一人の中で違うものだと思う。
だからこそ、確固たる 「自分の選択」 が 何よりも大事になってくる。


命のぎりぎりまで役者として生きた三国連太郎さんのご冥福を
心からお祈りいたします。

「大看板 團十郎への道」

2013年02月06日 | 人物 -
雪から雨にかわった今日、第十二代目市川団十郎氏の密葬が
しめやかに行われた。

「神道」での密葬は、まさに団十郎氏らしい。
 戒名に当たる諡号(しごう)は、美しく光を照らしてきた人生を意味する
 「瑞垣珠照彦命(みずがきたまてるひこのみこと)」。
 



今日・・・私は、感慨深く、かつての記録映像を見直して、
団十郎氏の言葉をかみしめた。



やはり、江戸歌舞伎:市川宗家に産まれ、若くして父を亡くし、
苦労をしてきた 「團十郎襲名までの道のり」 は、凄いものがある。
本日、見返したドキュメンタリー映像は、かなり貴重なものだ。
当時の襲名公演を支えた先輩俳優は、すでにこの世にはいない
名優ばかりだった・・・。
あらためて、新鮮な感覚で、鑑賞をした。


第十二代目市川団十郎氏は、自分が背負っているものから、
逃げることもできず、逆らうこともできず・・・
ただ、ただ、修行に明け暮れ、襲名公演にかける意気込みが
痛いほど 伝わってきた。
腹を据えなければ、何もできない状況だったのかもしれないし、
自然と覚悟がついてきて、腹がすわったのかもしれない・・・。



歌舞伎界を背負っていける “ 100年に一人の逸材になる ”
そんな “可能性” を秘めていると言われながら、常に マスコミに
追いかけられることになってしまった息子:海老蔵さんにも、やっと
「自覚のようなもの」 が 芽生えてきたように思うけれど・・・
私個人からすると、これまでは父と家の後ろ盾があってのことだし、
そこには「甘え」のようなものさえ感じとれる部分があったと思う。

けれど、団十郎氏には、その境遇ゆえ、選択する余地などなく、
あがく余裕さえ 全くなかったのではないかと 想像する。
不安と共にまい進しながら、修行をかさねて、市川家の伝統芸を
守ることを第一として、歌舞伎の世界に身を置きながら、同時に
精神的世界の追及を重ねていたのではないだろうか。
その道は・・・、疑問を感じ、反発をしても、結局はストレートな道!

どっちが先かはわからないが、団十郎氏の晩年は「ある境地」に達し、
人間的に、神々しいまでに、達観していたように感じる。
そこが、私が強く惹かれる大元になっている。



その「人生に課せられたモノ:全て」 が、団十郎氏だからこそだと
思えるぐらいだ。
耐えられる人にしか、そんな「課題」を与えたりはしないだろうし、
勝負できる人にしか、結果は与えられなかっただろうとも思う。

努力だけでなく、洞察力の鋭いひとだった・・・。
アグレッシブでありながら、寛容でもある。

「経験」と「実績」と、人から頂いた御厚情によって、到達した世界!





団十郎氏は、ひょうひょうとして、劇場の舞台上でも
ほどの良いアドリブを放つ 愛らしい面があった。
人として魅力があり、興味があるから、芸も観たくなるし・・・
高額なチケットでも、劇場に足を運ぶ。
テレビに出ていたら、チャンネルをあわせる・・・。
何を語るのかと、好奇心がいっぱいになる。
そんなものだ。


今日の株価は上がっているのに・・・
松竹の株は、暴落したそうだ。
団十郎氏の存在は、大きいというのが、世間の評価だったのだろう。
私も、明らかにそう思う・・・。


あんなに魅力的な人は、なかなかいないし、
何よりも、人として 凄いと思うから、憧れる気持ちが止められない。

すばらしい歌舞伎俳優を失った・・・と、心から思う。

あの 「眼 (マナコ)」 は、もう二度と開くことがない。

現在の日本伝統文化(歌舞伎)を考えると、この事実は衝撃的である。

十二代目市川団十郎!

2013年02月04日 | 人物 -

歌舞伎界で、由緒ある 「 成田屋 」。

思えば、十二代目市川団十郎氏の舞台鑑賞は、
国立劇場「外郎売(ういろううり)」が最後になった。


市川団十郎氏は、大病をして、克服し・・・
また、大病をして、克服して・・・
若い頃から、多くの苦難を乗り越えてきたからだろうか。
まさに、人として 「今日一生」というような印象がした。


歌舞伎界だけではなく、あらゆるものに対して
真面目に考え、取り組んでいた人だった。
そして、自分の考えから導き出した意見を、ちゃんと
もっていた人だったと感じる。

行動力があって、人に対して別け隔てなく対話して頂ける
人間的な大きさを持っていたと思う。

そして、なんといっても・・・あの「眼 (まなざし)」。
眼力があって、面と向かって対峙すると・・・
興奮してしまうぐらいの存在感があった。



芝居の声は、誰よりも大きく、はりがあって、
大きな劇場の隅々に響きわたり、
「十二代目市川団十郎。 ここにあり!」・・・という
威圧されるぐらいの存在感。

その反面、あのくるっとした目は見開いたままで、
明るく和ませてくれた 「優しい笑顔」。


 


トマトが大好きで、毎朝トマトジュースを飲むと聞いたが、
私が観たのは、そのまま・・・ かぶりつきながら
雑談していた “ 普段着の団十郎氏の笑顔 ” 。
片手には、大きく、真っ赤に熟したトマト。



少年のように、「 宇宙 」 に興味があったりして、
天体望遠鏡で星を見るのが好きだったようだ。
そんな意外なプロフィールもあるが・・・

一番、強烈だったのは・・・
座禅を組んだり、瞑想をしたり、精神集中している時は、
「少しばかり虫にさされようが、全く何も感じない!」 との言葉。
あの「まっすぐな目腺」で言われると、その説得力は、
ただ、ただ、吸いこまれそうになるぐらいの凄みがあった。


あと数カ月で、海老蔵さんに第ニ子が誕生したのに・・・。


 


私は、一生、忘れない。


「団十郎さんが、密かに “ 苦労してきた全てのこと ” ・・・
 私は、一生、忘れません。
 突然のことで、驚愕の一言ですが・・・
 “ちゃんと真面目に物事を考えなければいけない” ということを
 教えて頂いたのは、団十郎さんからです。
 本当に、ありがとうございました!」

 社会や教育、日本国憲法についても、ちゃんと考えます。
 そして、あなたが投げかけた問いに、応えられるように
 それなりに 準備して、そちらに参りますから・・・。



心からご冥福をお祈りします。