昨夜の「接待」は、久しぶりにどっぷりと疲れた。
過剰な忙しさが続き、出張が続き、気を遣う仕事が続いたせいで、
私は余裕がない身体状態だったからだと思う。
「接待」とは、本来「お客様をおもてなしすること」を意味するらしいが、
最近は仕事上における商談や交渉や、あるいはプレゼンに近い打合せの場の印象が強い。
だから、大切でもあり・・・・また同時に、緊張し、疲れる場となってしまっている。
「接待」と言えば・・・・
一時の官僚接待や、料亭を使った談合などの芳しくないイメージも、根強く残っている。
当時、流行った「ノーパンしゃぶしゃぶ」という言葉も、全く理解できないまま・・・
「接待」という言葉だけが、私の中で独り歩きしてきた。
しかし、やはり「接待」と言っても、本当にたくさんの種類があるものだと思う。
また、いつもの同じメンバーで接待しても、その中に一人だけ異質な感性の人が入ると、
場の雰囲気がガラッと変わってしまうものである。
誰がひっぱっていくのか、どこへひっぱっていくのか・・・そのあたりの接待の背景が
大きく影響してくる。
昨晩の「接待」は・・・
私が現在所属している会社の社長に頼まれて、彼が初めて参加したのだが・・・
いつもと違って、相手も緊張しているような感じで、いつもの会食と雰囲気が違った。
私は、お酒が飲めないので、酔っぱらって話が くどくなっていく社長に辟易しながら、
終電の時間をチェックしていた。
それも、隣の人の腕時計で・・・・。
楽しくないと、時間の進む印象は「遅い」。
しかし、ある程度、接待しなければならない側の場合は、張り切って元気良く、
その場を盛り上げなくてはならない。
また、目的とする方向へ導くお手伝いもしなければならない。
それがまた、私にとっては、一種、ストレスフルな行為だったりするのである。
「そうなんですよネ」と、同調する言葉を並べ立てながらも、心は晴れない。
それは、自分が偽りの姿でいるからに他ならない。
自分の意見そのものさえも、否定も肯定もできない微妙な位置関係が心地よくなかった。
無理はしていないが、予想以上のことを期待されても困るし、ただ笑顔で流されても
対応に窮するもので、私の立場としては非常に気を遣う会食だったとしか言えない。
異業種交流会と思うには非常に無理があり、やはり「接待」以外の何者でもなかった。
所属会社の社長は、私のコネクションを最大限利用して、大きなことに引き込もうと
画策しているようだ。
私としては、「人の土俵で相撲をとるな」と 諭したい気分だ。
でなければ、きちんとした待遇と契約条件面を、私に(最初から)提示するべきだろう。
フリーはいつも利用されるだけで、ゴミのように捨てられることも やぶさかではない。
これからは、主張するべき部分は、ちゃんと主張していこうと思っている。
前の会社を相手取って、地方裁判所に労働審判を訴えてから、私の考えと姿勢は、
ガラッとかわったかもしれない。
疲れてみて初めて判る「大人の世界の“いじましさ”よ~~」。