数年に一度の 「 爆弾低気圧 」 の猛威が、
全国の各地に、大きな影響を与えている。
積雪が ものすごくて、テレビのニュースからは
衝撃的な映像&現状が 流れている。
今年の寒波は、予想を超えた被害をもたらし、
人々の暮らしに 過剰に 不安を抱かせている。
温暖化が進んでいるという既成概念からは、少し
離れているようで、実は・・・そうではない・・・
現在の 「 異常気象 」 の オンパレードだ。
今月頭の寒波によって、 四国の山間地域は孤立した。
間伐されていない森林の “ やせ細った木 ” が、
山肌に沿った一本道を遮断させた。
幾つかの集落で、停電となった。
IP電話が使用不可能で、情報も分断した状態だった。
オール電化の家では、不便を強いられた。
灯りだけでなく、生活の全てに電気エネルギーは
必要不可欠なものになっている現在・・・
携帯電話一つをとっても、自家発電機器がないと
何の意味もない。
本当に厳しい状態になる。
昨日の大雪でもまた、北海道では孤立したようだ。
日本は、そのほとんどが 森林の国 だ。
国土の三分の二は、森林だということになる。
製材業界が衰退して、経済が成り立たなくなってから、
林業は忘れ去られていったが・・・、
もし、バイオマスなどの環境エネルギー推進事業が
山間地域に成立していたら、日本の国土の半分以上で
エネルギー問題は大きく変わってくる。
自給自足ができる可能性を秘めているのである。
しかし、実際に実現されていないのは、林業が衰退して、
市町村も振興山村でありながらも ( そのメリットを )
活かせていないということだ。
木くずを燃やしてできる 「 振興山村が可能な “ 環境に
優しいエネルギー事業 ” 」 は、化石燃料を使用するより
はるかにコスト削減になるのだけれど・・・、
基盤となる製材業が衰退した山村では、基本的な産業が
ないからこそ、現在のような状態になっているのだろう。
もし・・・山間部や山村地域でも、その市町村がエネルギーを
自給自足できるようになれば、今回のような天災に襲われても
電気が閉ざされることはない。
それが、「 人びとの暮らしに、どれだけの安心感を与えるのか 」・・・
それを想像すると、ひと枠超えた発想をして、決断をする人が
出てこないだろうか・・・という願望を、私は抱いてしまう。
森林大国ーニッポンの特徴的な利点を、
有効活用できる将来の社会像・・・
そんな姿を思い描いているのだ。
社会保障が確立されている北欧や、固有のエコシステムを
推進しているドイツやカナダの都市には、実績の他に・・・
独特な雰囲気と共に 「 しっかりとした未来像 」 が存在する。
日本の振興山村地域にも、より安全で安定したエネルギーを
つくりだせる仕組みが創られることを、心から願う。
今日も寒い・・・。
今年の寒波は、まだ続くそうだ。