Aさんは能の一場面を描かれました。
「 葵 上 」 日本画 P10
光源氏の愛人であった六条御息所が生霊となり正妻の葵上を
苦しめる話の前半の一場面です。画面全体を支配する美しくも
暗く妖しい空気はまるで生きているようで、高貴な女性の言葉に
ならない膨れ上がるばかりの恨み辛みが見事に表されています。
近づいてみました。
女性の激しい怨念を表現するため、背景は粗い粒子の岩絵の具を
重ねてはこすり、また重ねることを繰り返しました。その結果現れた
掴みかかる様な手や亡霊のような顔など恐ろしげなものは見る者を
物語世界へひきこみ、作品を魅力あふれるものにしています。
いつも作品に物語があるAさん。次のストーリーも楽しみです。
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Aさんのページに制作順に掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。
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