前目国内岳の南西斜面をトラバースして目国内岳を目指す
今年は異常に雪解けが遅い。つい先日の情報で、「新見峠まで開通し、新見峠から目国内岳までバッチリ雪が着いていて、まだ十分スキーが楽しめる」とのこと。6月にスキーを滑るなんて、60年近いスキー歴で初めてだ。スキー納めに持って来いの状況だ。
朝4時に出て新見峠を目指す。無風快晴の下、前目国内岳の南西斜面をトラバースして目国内岳を目指す。斜めに起き上がっているダケカンバの幼木がちょっと煩わしいが、頂上直下の岩場の根元まで快調に登ることができた。暑くて、まさに夏山スキーの感じ。
すぐ下るのがもったいないくて、ポカポカ陽気の下40分ほどのんびり過ごす。まっすぐ下山するのではなく、厳冬期に滑る南斜面の1000m台地まで滑り下りて登り返す。この斜面はボコボコして氷の固まりもあったりで快適なターンは楽しめなかった。
尾根まで登り返して、南西斜面を下って下山の滑りに就く。こちらの斜面の方が均一なザラメで滑りやすかった。
7:10スタート、登り2時間10分、下り1時間10分(南斜面の滑りと登り返しも含む)、11:10ゴール
午後の予定はすでに溶けて姿を現しているというシャクナゲ沼。ニセコパノラマラインは、ニセコ方面の方は雪崩で通行止めだった。新見温泉方向へ戻りチセヌプリスキー場へ移動した。
頂上直下の岩場をバックに・・・暑くて半袖のTシャツ1枚
頂上直下から雲海に覆われた噴火湾越しに見える駒ヶ岳をズーム、左は横津岳
帰りに滑り降りた南西斜面と前目国内岳以南のニセコ連峰~羊蹄山の重なり
GPSトラックログ(赤は登り、緑は下り)
○シャクナゲ沼
シャクナゲ岳をバックに・・・沼のあるコルを直接狙って登る
午前で目国内岳を下山してしまったので、沼が姿を現しているという最新情報をもとに、チセヌプリスキー場からスタート。スキー場の下の部分が雪が切れているので、少しの間シートラすればスキーでもOKだったが、サクサク歩きたいので、スパイク長靴でトライ。
スキー場の下の部分は少しの間登山道を登ったが、雪で覆われた途中からは、夏道や冬ルートを無視して、地図を読みながら最短距離のルートを狙った。詰めは広い沢地形の急斜面で、上の部分で数mの藪漕ぎもあったが、沼と頂上への分岐へ直接登ることができた。
湖面の向こうに午前中に登った目国内岳がスッポリと収まる大好きな眺め
雪面を覆うダケカンバの白い幹と若葉の新緑が美しい。
GPSトラックログ(登り~赤、下り~緑)
13:00スタート、登り1時間45分、下り1時間 15:05ゴール。