癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

22日目〈務田駅〉~別格6龍光院~〈よしのや旅館〉〈27.3km〉〈695.8km〉

2018年04月01日 | 登山・旅行

7:35スタート~14:50ゴール(7時間15分)〈40412歩〉

◎スタートも遅いし、無理せずに短距離で

 昨夜三間に泊まっていれば、早朝に出て、38kmほど先の愛南町柏という所までの計画だった。
 しかし、疲れの出る後半に峠越えがあるのと、宇和島から昨日のゴールの務田駅までの戻りの時間が遅いので、無理せずに、その前の宿のある宇和島市津島町までとした。

◎まず、務田駅まで戻り、宇和島の別格6を打つ

 ホテルにリュックを預けて、宇和島駅から務田駅に戻り、7:35にスタート。

 ずっと味気ない国道歩きが続く。ソメイヨシノはこちらではすでに散り始めていた。

     
 そんな中で、見事なシダレザクラのあるお宅を見つけ、写真を撮らせてもらう。幹はそんなに太くないが、枝振りがきれい。 
 そこの奥さんに「そのうちに名所になりますね」と話して失礼した。

     
 これまでも何度か目にしたが、まさに深紅の大きな花びらの梅も見事だ。

     
 電柱に貼られている外国人用のお遍路シール。
 今日は、日曜日のせいか、特に外国人のお遍路さんと多く出会った。20人ほどのうち、外国人の方が多い感じだった。このことが、14年前と一番の変化だ。熊野古道や高野山も同じ現象である。

 1時間半ほど国道を歩き、宇和島市内の旧街道へと入る。道幅の狭い旧街道の家並みの中を歩くとホッとする。

     
 9:45、石段を登り、別格6番霊場龍光院に到着。境内に稲荷神社もある。
 奇異な感じがするが、真言密教と稲荷大明神は当初から深い関わりがあったようだ。高野山にもあったことを思い出した。

     
 納経所で、歩き遍路ですかと聞かれ、お接待として、湯上がり足袋とキャンディーをいただいた。

     
 境内から宇和島城が見えた。

◎宇和島から峠越えで津島へ

     
 ホテルに預けて置いたリュックを取りに行ったら、お接待として、ポンカンをいただいた。これも、せとか同様、袋まま食べれてとても甘かった。

     
 お遍路コースに宇和島城登口があったので、前回同様登ってみた。桜と天守閣をバックに記念撮影。年賀状用の写真になるかも?

     
 天守閣の前から海が見えた。これまでの瀬戸内海はいつも霞んでいたが、今日は、くっきりと見えた。

     
 町中の旧街道を抜ける。むこうから来たお遍路さんも外国人だった。

 その後、再び、賑やかな国道を歩きとなる。
 途中で、すき家を見つけて、昼食とした。さらに、国道を歩き、12:55県道から山中の遍路道へと進む。

 ここからが、これまでで最も逆打ちの大変さを実感したルートだった。
 まず、県道から遍路道への入口が分からず通り過ぎてしまった。戻ろうと思ったが、その先で合流するはずなのでそのまま進んだ。その出口は分かったが、その先の入口が分からない。
 結局、こちらにとっての入口は、順打ちの出口なので標識が不要だからである。

     
 GPSやへんろ電子道標を見たら、また通り過ぎてしまったようで戻る。戻ったら、採石場の敷地の中のトラックの走る道に、へんろ道への注意書の看板があったから分かったが、まさかこんな所が遍路道の入口だとは思いもしなかった。
 その先の分岐でも同じようなことがあり、電子道標に助けられた。

     
 こんな感じの道になると、もう心配はない。

     
 標高220mの旧松尾トンネルの上の頂上に到着。お遍路休憩所があった。

     
 頂上からすぐ下の道は、明らかに岩盤を削って造られた道である。

     
 遍路道から国道に合流すると、今日のゴールの津島町市街地に入っていく。

 14時過ぎに、今日の宿の1.5kmほど手前の交差点を渡っていたら、車から声が掛かり、びっくりする。16時に宿に来ると言っていたお接待大師こと法起坊見習いさんだった。
  
 実は、明日車で案内したいところがあるので、今日中に行き、今日は、温泉に案内して、夕食をお接待したいとのこただった。先に宿に行ってもらった。

     
 途中の店頭に、これまでお接待でいただいたセトカ、ポンカン、まだ食べていないキヨミが売られていた。

     
 14:50、先に着いていた法起坊見習いさんに迎えられて、今日の宿よしのや旅館に到着。素泊まり4300円。

     
 車から箱買いしてきたキヨミこと清見タンゴールが出てきた。
 「これで、今時期の愛媛を代表するミカンの甘平、せとか、清見すべてを食べてもらうことになります」とのこと。

     
 その清見をごちそうになり、少し休んでから、道の駅に併設している温泉熱田の湯へ。

     
 夕食にご馳走になった鯛めし。ご飯に鯛の刺身を乗せて、出汁に入った生卵をかき混ぜて、その上から掛けて食べる。

 こちらのブログ更新の時間を気にして、早めに宿まで送ってくれる。自分は別のところに泊まるそうだ。