癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

30日目〈一福旅館〉~36青龍寺~〈白石屋旅館〉(土佐市)〈36.7km〉〈合計982.8km〉

2018年04月09日 | 登山・旅行

 5:30スタート~15:30ゴール(10時間)〈53015歩〉

◎土佐湾の外海と浦ノ内湾の内海を眺めながら歩く横浪スカイラインと快適な遍路道の塚地峠越え
 
 今朝も朝は4℃と寒かったが、徐々に暖かくなり、午後には下はタイツを脱いでハーフパンツだけになった。

 久しぶりに暖かくなり、天候にも恵まれ、風光明媚な景色を楽しみながら、いつもよりのんびり歩いた。

 今日のハイライトは、標高110~120mほどのアップダウンの続く県道47号の横浪スカイラインから、左右の眼下に広がる土佐湾の外海と複雑に入り組む浦ノ内湾を眺めながらの歩きと、36青龍寺を打ってからの非常に快適な塚地峠越えだった。

 当初の予定では、宿から35清瀧寺を打ち戻ることができると思ったが、無理だった。

◎まずは、浦ノ内湾の根元から、横浪スカイラインを進み、36青龍寺へ

 5:30、今朝も寒かったのでここ3日間は同じ服装でスタート。

      
 宿から須崎港の大峰橋を渡る遍路道へ出る。橋を渡りきった地点から須崎港と市街地を眺めて、農村地帯の中の県道23号を進む。

 6時に、ちょうど開いたばかりのコンビニで、パンを買って食べながら歩いた。

     
 農村のあちこちに大きなビニールハウスがたくさん並んでいる。冬になると、北海道のスーパーに並ぶ「高知の野菜」が栽培されるのだろう。
 ここはすぐそばの無人販売所でトマトを売っていたので、今はトマトの出荷時期のようだ。

 農村地帯を抜け、浦ノ内湾の一番奥から、県道47号へ別れる。

     
 浦ノ内湾岸の入江に浮かぶ浮船という料亭の前から、高度を上げていく。
 これが風光明媚な横浪スカイラインへと続く。

     
 標高100mを越えた辺りから、右手に最初の土佐湾の外海が見える。

     
 左手には、複雑に入り組んだ浦ノ内湾も見える。

      
 9:00、武市半兵太の銅像が太平洋を向いて立つくろしお公園で一休み。
 高知県は幕末から明治に掛けて活躍した土佐藩士の偉人が多いので、あちこちに銅像がある。

     
 細長く突き出た甲崎の海岸線。順光だと海の色がきれい。一番奥に足摺岬も見えている。

     
 やがて、いろいろなスポーツや部活動で有名な明徳義塾中高等学校の入口がある。この先は、山の中である。歩きや自転車での通学は絶対無理である。
 多分、山中にコロニーのような学園とその関係施設だけが存在しているのであろう。ほぼ全員が寄宿舎生活で、全員部活動に入ることになっているそうだ。
 町で遊ぶこともできず、学業と部活動に専念できるが、「明徳義塾刑務所」という言葉もあるとか?
 
     
 このスカイラインの最高地点を越えると、須崎市から土佐市に入る。遍路地図では標高130になっているが、GPSの地図では150だった。

     
 やがて、県道から青龍寺へ続く昔のままの遍路道へ入る。どんとん下っていく。

     
 11:10、せっかく下ったのに、仁王門からは、長い階段を登り返して、36番霊場青龍寺に到着。
 近くの明徳義塾高校に留学していた元横綱朝青龍のしこ名由来の寺である。そのお陰で、このお寺をみんなが「しょうりゅうじ」と読めるようになったとか?

 ここから、今日の宿に予約の電話を入れた。今日は、夕食付きでも良いと思ったが、食事は前日までの予約のみとのこと。土佐市の中心街の近くなのでコンビニもスーパーも食堂もあるという。

     
 県道に出たところにあったレストランで昼食。海老天卵とじ丼(850円)。宿に14時半までに着いたら、35清瀧寺を打ち戻るつもりだったが、無理そうなので、ゆっくり過ごす。

◎宇佐大橋を渡り、塚地峠を越えて、宿まで

     
 浦ノ内湾と外海の宇佐湾との接続部分に架かる宇佐大橋を渡る(渡ってから撮影)。

 少しの間、宇佐湾沿いの県道39号を歩き、途中から塚地峠へ向かう。

     
 道沿いの小川で魚とりをしている子供たちがいた。見ていると手掴みでみでいとも簡単に捕まえている。10cmくらいの細長い鮎の子供だそうだ。

 そのすぐ先から塚地峠の遍路道へ入る。塚地峠まで1200mで100m毎に標識がある。急な所は石畳の道となっている。

     
 ここは、峠まで300mくらいの分岐である。昨日の間違い同様、ここも直進してしまう。気づいて戻ったら、「へんろ道→」も書かれていた。注意散漫は子供の頃からの欠点である。往復10分くらいのロスで済んだ。

     
 正規の遍路道を登っていくと右手に宇佐湾が見えた。

     
 突然つつじロードとなり、峠まで続いていた。

     
 14:00、標高190の塚地峠に到着。この峠は、内陸と海を結ぶ峠でそれぞれの産物を売るために、昔から多くの人々の重要な生活道路だったようである。

     
 そのせいか、特に下りは道幅が非常に広く、整備が行きと届き、急な所は石畳が敷かれて、これまで歩いた峠道でもっとも快適な道だった。
 県道に出て、土佐市の市街地にある宿を目指す。

     
 宿の近くのスーパーを覗いたりして、15:30、ちょうど10時間で、白石屋旅館に到着。一番乗りとのことで、一番大きな部屋に案内された。素泊まり4000円。

 夕食は、昨夜少し贅沢したので、今夜はすぐ近くのスーパーで適当に見繕ってきた。

     
     懐かしの土佐鶴。
 前回、土佐久礼の宿で、台風直撃で1日足留めを食らった。そのときに、一緒に泊まった方と昼から酒盛りをした。そのときに飲んで美味しかった土佐鶴がスーパーで売られていたので買ってきた。