癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

34日目〈山郷旅館〉~26金剛頂寺~25津照寺~24最御崎寺~〈へんろセンター〉(室戸市)〈33.6km〉〈合計1132.4km〉

2018年04月13日 | 登山・旅行

5:30スタート~14:45ゴール(9時間15分)〈48044歩〉

◎高知県最後の3ヶ寺を打つ

 今日は、その先の宿の関係で、前回も泊まって非常に良かった24最御崎寺の宿坊(へんろセンター)をゴールとした。距離的には、少し物足りないが、峠越えや標高165mにある金剛頂寺と最御崎寺もあるので、5:30にスタートした。

 朝は少し寒かったが、8時過ぎには、半袖・ハーフパンツになった。

 昨日辺りから出会う歩きお遍路さんが多くなってきたと感じた。今日の宿に聞いたら、4月になると歩き始める人が多くなり、この宿も少し増え始めたとのこと。

 そんな中で、金剛頂寺で思いがけない感激の再会が待っていた。

 宿には早めに着いたが、結局9時間以上の歩きで、33kmは越えていた。しかし、歩数は久しぶりに5万歩を切った。

◎まずは、室戸市吉良川伝統的建造物群保存地区を抜け、思いがけない再会が待っていた27金剛頂寺へ

 距離的には短いが、5:30にスタート。

     
 田野町は東西2.2kmしかない町なので、すぐに隣の奈半利町に入る。奈半利川の橋から川面も染める日の出前の朝焼けを眺める。

 奈半利町と室戸市の境界の旧街道から、羽根岬の上を越える中山峠への遍路道の入口が分からないで通り過ぎてしまった。
 
     
 電子道標の指す入口がこれである。まさか、人家の玄関への入口だと思う。しかし、振り返ってみたら、防波堤の壁に順打ち用の遍路標識が貼られていた。

     
 レンガ積みの壁のような地層が現れた昔ながらの道を行く。

     
 下りに掛かると、国道沿いの集落や金剛頂寺のある行当岬とその奥の室戸岬が見える。

     
 やがて、室戸市吉良川伝統的建造物群保存地区に入っていく。なお、これまで歩いてきたこの旧街道は昔の土佐街道で、愛媛県や徳島県から続いているようだ。

     
     
 白壁造りの建物が多く残っている。白壁に数段になってついている庇のようなものは、風雨から漆喰壁を守るためのものである。

     
 国道に出たら、ケシの花の花壇があった。北海道で、このようになるのはいつだろうか?

     
 金剛頂寺への登り口にある道の駅でジェラードを食べる。

     
 金剛頂寺への登り口。今や、歩き遍路しか歩かないためには芝生状の草が生えている。
 
     
 しかし、上へ上がっていくと、旧街道らしい自然のままの山道となる。

     
 これは、旧道でよく目にする、道の屈曲点にある昔の電電公社の電信線が埋設されている場所を示す標柱である。この道が結構新しい時代まで、主要道路として活用されていた証拠である。

     
 境内の近くで、本堂への道が分からないという男性と出会う。話している内に「坂口さんでないですか?一昨年ペルーで一緒でした」と言う。こちらもどこかで見たことがある顔だと思った。
 ペルーの「インカトレイル・マチュピチュのトレッキング」でご一緒した最高齢の岡山のYoさんだった。拙著も直接注文で買っていただいている。昨年羅臼岳に登ったという。もう80歳近いはずである。お遍路は、今回が初めてで、10日目だそうだ。
 ただ道ですれ違っているだけなら挨拶だけで終わっていて気づかなかったはずだし、彼が迷っていなかったら会うことはなかったわけである。ちょっと話をしたことで、こちらの声や着ているTシャツにHOKKAIDOと書かれていたことがヒントになったらしい。これは、弘法大師さまの思し召しと思いたい。

     
  11:15、26番霊場金剛頂寺へ到着。参拝を終えて、Yoさんと別れる。

◎感激の出会いに興奮しながら、25津照寺と24最御崎寺を打つ

 思いがけない再会の感激の余韻に浸りながら、金剛頂寺を後にして、3.8kmしか離れていない25津照寺を目指す。
     
     
 12:30、25番霊場津照寺に到着。ここの本堂も新しくてありがたみが薄い。

 お寺を出たところにレストランがあったが、高くて食べたいものがなかったので、その先のコンビニで弁当を買って食べた。

     
 室戸漁港の手前に昭和9年の津波到達の碑があった。

     
 少し進むと、岬の上にある最御崎寺へ上がる車道が見えた。

     
 車道へ入る前に堤防から室戸岬の先端部を眺める。

 くねくねと曲がって上がる車道を登り、4つ目のカーブの歩道から仁王門を目指す。

     
 14:25、標高165にある24番霊場最御崎寺(ほつみさきじ)へ到着。これで土佐の霊場は最後である。

     
 14:45、室戸岬最御崎寺へんろセンターに到着。ここは、前回も利用しているが、4階建ての大きなホテルと同じである。浴場も温泉のような大きな湯船で、ホテル並みに部屋にトイレも洗面所も付いている。2食付きで6500円。

     
 部屋に荷物を置いて、近くの室戸岬灯台を見に行く。展望台もあるらしいが、車道を往復4kmも歩かなければならないのでパス。
 
     
 夕食前に、18:35の日没ショーを宿の下の車道から鑑賞。海面近くに雲があり、その間に足摺岬が見え、海でなく、そちらへ沈んだので、海面に夕陽ラインが走らなかった。

     
 夕食は、土佐名物の皿鉢料理がメインで、どれも美味しかった。