癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

38日目〈金子や〉~(星の岩屋)~別格3慈眼寺・穴禅定~(かん頂の滝)〈25.1km〉〈合計1282.3km〉

2018年04月17日 | 登山・旅行

(星の岩屋)~宿スタート8:15~11:05慈眼寺~11:40穴禅定13:15~13:40慈眼寺~(灌頂の滝)~16:35ゴール(8時間20分)〈32956歩〉

◎お接待大師様のお陰で、別格3慈眼寺以外の弘法大師ゆかりの霊場を回ることができた

 今日は、別格3慈眼寺の打戻りだけの予定だった。お接待大師こと法起坊見習いさんのお陰で、まずは、車で「星の岩屋」を見てきたあと、宿から歩きをスタートさせた。

 お接待大師は車で先に慈眼寺へ。こちらの到着を待って、参拝のあと、一緒に歩きでしか行けない鍾乳洞「穴禅定」へ行き、入洞修行もすることができた。
 その後、やはり車で、その下にある「灌頂の滝」を見て、慈眼寺へ戻り、彼と別れて、歩きで宿へ戻った。

◎まずは、車で星の岩屋と裏見の滝へ

     
 星の岩屋は、勝浦町の宿から車で20分ほどの所に位置する星谷寺(しょうこくじ)にある。このお寺は、明日行く第19番札所「立江寺(たつえじ)」の奥の院である

     
 星の岩屋には、昔、悪星があって人々に災禍災禍をなしていたので、弘法大師が法力でこの悪星を地上にひきおろしてこの岩屋に封じこめたと ころ、悪星が石と化したので、この石を祀ったという伝承がある。

     
 星の岩屋にある不動の滝は、頭上から落下する滝水を裏側から眺められることから「裏見の滝」ともいわれ、神秘的なたたずまいをみせている。

◎別格3慈眼寺・穴禅定の往復と入洞修行

     
 車で宿まで送ってもらい、まずは、標高520にある慈眼寺をめざす。県道18号を進む。道路沿いのみかん畑を見上げる。

 県道を6kmほど歩き、斜面にある坂本集落の中を進む。

     
 ガーデニングのきれいな農家の前を通る。

     
 集落の中の生活道路を登っていくと、山村風景が広がる。

     
 道端に立つ古い時代のへんろみ道道標と丁石

     
 やがて、自然のまま残る遍路道となる

     
 急な石畳の道もある。石畳は急な所にあり、雨で土砂が流れるのを防いでいる。

 最後の1kmほどは車道歩きとなる。

     
 11:05、頭上に岩壁のある別格3番霊場慈眼寺に到着。お接待大師は、車で先に着いていた。

     
 参拝の中で、般若心経を読経する自分の姿

 このあと、2人で穴禅定の入洞修行を申し込む。一人1000円。

     
 上に着る白衣に着替えて500m先の穴禅定へ。この500mの登りが、今日の一番の急登だった。

 穴禅定の由来だが、弘法大師は19才のとき、あらゆる人々の生活苦、病苦など一切の苦厄(四苦八苦)を除くため当地をご巡錫しておられた。 
 深山霊谷のそのまた奥に霊気漂う不思議な鍾乳洞を発見し(穴禅定)、邪気祓いのため洞窟の入り口で護摩祈祷の修行をした。 
 その結願も近いある日、洞窟内に巣くっていた悪い龍が忽然として現れ出て、お大師様めがけて猛然と襲いかかりました。お大師は、慌てずひるまず秘密真言を唱えうち、その法力をもって悪龍を洞窟の奥に封じ込め、21日間の加持をして、さらに霊木に一刀三礼して十一面観音様を刻み、霊験あらたかな行場としてその秘法を末代の修行者のために残されたとのこと。

     
 着いたら、ちょうど一緒に入るバス遍路の団体さんが入るところだった。

     
 各自にろうそく1本を渡され、その明かりで先達さんの指導のもとに進む。非常に狭い鍾乳洞で、立って歩ける所は少く、這ったり、屈んだり、横になったり、斜めになったりと忙しい。

      

      

      
 一番奥の広いところは弘法大師が修行をしたところで、弘法大師像が祀られている。
 その前にたくさん灯されているろうそくは、参加者一人一人が、先達さんに自分の願いを告げ、それを先達さんが受けて灯したものである。

     
 穴禅定の入口近くの岩屋も、大師が修行したところである。

 人数が多かったので、入ってから出るまで1時間半ほども掛かった。
 慈眼寺へ戻り、コンビニでで買ってきたパンやおにぎりを食べる。

◎車で灌頂の滝を見て、慈眼寺から宿へ

 そのあと、車でその下にある、灌頂の滝へ。

     
 ここの滝は、霧のような滝で、天気の良いときの午前中は虹が懸かって非常にきれいとのこと。 
 灌頂とは、仏教用語で霊水を頭から頂くという意味で、弘法大師がこの滝の下で修行をしたという伝説がある。

     
 岩屋の下に不動明王が祀られている。

     
 灌頂の滝の下や帰りの道沿いで、多く見られた雪餅草。ナンテンショウの仲間で、花の所に白く丸い餅のようなものが付いている。四国でも限られたとこらでしか見られない花だそうだ。

 車で慈眼寺まで戻り、彼と別れて、歩きで宿まで戻った。

 自分一人だったら、慈眼寺を打つだけで終わっていたが、お接待大師様のお陰で、素晴らしいものを見せていただき、体験させていただいた。今日の経費も全部お接待…感謝・感謝。

     
 夕食は、連泊楊に、別の献立を作ってくれていた。
 昨日は、相部屋料金で5400円。今日は一人部屋料金で6480円。