癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

32日目〈ホテル土佐路〉~30善楽寺~29国分寺~28大日寺~〈サイクリングターミナル〉(香南市)〈37.1km〉〈合計1060.1km〉

2018年04月11日 | 登山・旅行

6:00スタート~15:20ゴール(9時間20分)〈50230歩〉

◎午前中に3ヶ寺を打ち、香南市の歴史豊かな旧街道歩きも楽しめた

 これまで、出だしの頃の筋肉痛以外、痛みを感じたことはないが、昨日の午後、なぜか平地を歩くときだけ、左足の足首の関節に痛みを感じた。
 ホテルに着いてからバンテリンを塗り込んでおいたら、朝には痛みはなくなっていた。それでも、大事をとって、関節を固定するテーピングをしたが、今日は全く痛みはなく、快調に歩けた。
 
 今日は、宿の関係もあり、距離を少し抑えて計画したつもりだった。しかし、距離を見たら、結構歩いていた。午後からは雨がパラついてはきたので、ペースを上げて歩いたら、15:20には宿に入ることができた。

 午前中の内に、30~28の3ヶ寺を打ったが、いずれも田園風景の中にあり、やたらと農道として利用されている田んぼの中の遍路道を歩いた気がする。

 午後からは、宿までの歩きの中で、香南市赤岡町の歴史的建築物などが多い旧街道を楽しむことができた。
 
◎午前中に田園風景の中の3ヶ寺を打つ

 ホテルの無料の朝食は6:30からなので、食べないで、6:00にスタート。

     
 レストランみたいな広さのイートインスペースを持つコンビニで朝食を食べる。

 まずは、30善楽寺を目指す。ホテルのある市街地を抜けると、遍路道は郊外へと続く。

     
 このような田んぼの中に続く農道歩きが非常に多かった。

     
 土佐一宮の土佐神社の山門を潜って、参道を進むと、その横に善楽寺はある。

     
 7:20、30番霊場善楽寺へ到着。気になって、土佐神社との関係を調べてみた。
 この「善楽寺」は、土佐の國の総鎮守である土佐一宮「土佐神社」の別当寺の役割を果たしてきた重要なお寺だった。しかし、明治時代の神仏分離により廃寺となってからは苦難や混迷の時代を乗り越えて現代に至っているとのこと。

 善楽寺を出て、少しの間県道を進む。逢坂峠で高知市とは別れ、再び南国市へ入る。このあとの国分寺は高知市だと思っていたが、南国市の寺だった。
  
     
 その逢坂峠の近くの会社の花壇に緑色の花びらのチューリップが咲いていた。珍しいのでカメラに収めた。
 
     
 再び、このような農道として活用されている遍路道を行く。ここも昔は旧街道だったのだろう。

     
 9:25、29番霊場国分寺に到着。仁王門の間から珍しい茅葺き屋根の本堂が見える。
 国分寺は各県に1つずつあるので、ここは土佐国分寺である。

     
 県道沿いに明治25年創業の「へんろいし饅頭」屋があった。店内でも食べれるので、2個(152円)買って食べた。素朴な味でとても美味しかった。
 生地はかんしょから作られる白下糖を使い、餡は十勝産の小豆を使っているそうだ。
 
     
 物部川に架かる戸板島橋を渡るが、この手前で今度は香南市に入る。前回にはなかった市名である。この辺りはかなり町村合併が進んでいるようだ。

     
 大日寺は標高70mの所にあるので、今日、最初で最後の歩き遍路用の昔のままの石段を登る。

     
 12:00ちょうど、28番霊場大日寺に到着。同じ名前の札所はこのあとの徳島県の4と13にもある。大日如来が本尊なのだろう、

◎午後からは、香南市の歴史豊かな旧街道歩きが楽しかった

 昼食は、香南市役所近くの大型スーパーマルナカの中のお好み焼き屋さんでお好み焼きを食べた。

     
 しばらく国道55号を歩き、途中から香南市赤岡町の旧街道へ入る。
 この道は「土佐塩の道」としても栄えたようだ。

     
     
 その名残を感じさせる重厚な歴史的な建物が目についた。

     
 絵金蔵~幕末土佐で活躍した絵師・金蔵、通称「絵金」の資料館。香南市赤岡町に伝わる絵金の芝居絵屏風23点を中心に収蔵・展示している。

     
 弁天座~香南市赤岡町の新しい交流拠点で、小さいが、回り舞台やすっぽん。空井戸など本格的な設備を備えた芝居小屋だそうだ。

     
 昨日も南国市で見た津波避難タワーが、途中だけで3ヶ所も目についた。この辺りは高台がないので避難対策が大変なようだ。
 道沿いに津波が来たときの標語があちこちに設置されている。

 14時半過ぎには、弱い雨が降ってきたので、ペースを上げて歩いた。

     
 今日の宿のある野須地区に入ると、遍路道はサイクリングロードとして整備されていた。
 この標識にある「サイクリングロードターミナル海のやどしおや宿」は今日の宿である。

     
 ちょっと遠回りになるが、前回も見た手結港に架かる可動橋を見に寄った。手前の小さな港の船が出入りしやすいように、1時間ずつ昇降するそうだ。

     
 そのまま海岸線を歩き、手結岬の眺望も楽しんだ。

     
 15:20、今日の宿「香南市サイクリングターミナルうみのやどしおや宿」に到着。
 名前からして、公営の施設だとは思ったが、大きなホテルのような建物だった。風呂もトイレも広々として快適だった。

     
 夕食は、部屋まで運んで来てくれた。部屋食は今回の旅では初めてである。
 バランスの取れた手頃な量の美味しい料理で、鰹のたたきも出た。久しぶりに食べると美味しい。これで2食付き6000円。
 早く到着したので、夕食までにブログの見通しが立ったのでビールも飲めた。
 理想の到着時刻は15:30前だ。