6:15スタート~道の駅ビオスおおがた(15:30~17:30)~17:55ゴール(道の駅の時間を省いて・9時間45分)〈54031歩〉
◎9時からずっと雨の中、黙々と前進あるのみ
今日の宿からでも次の38岩本寺までは、67.5kmもある。今日は黒潮町の民宿日ノ出までの移動のみの行程とした。
朝の内は雨が上がっていたが、9時ころから降りだして、ゴールまでずっと降り続いた。変化のある大岐海岸の砂浜歩きやあしずり遍路道は、雨が降る前に済み、あとはひたすら、雨の中の国道歩きがほとんどだった。
宿は、素泊まりだけとのことだが、こちらもそのつもりだった。1.5kmほど手前の道の駅ビオスおおがたで食事をしてくることを勧められた。
15:30に道の駅に着いたので、1時間半ほどブログの更新作業と夕食で時間を費やして、宿へ向かった。
◎今日のハイライトは大岐海岸の砂浜歩き
6時前に用意された朝食をいただき、6:15にスタート。楽しみにしていた大岐(おおまた)海岸の砂浜歩きだが、改めて地図で確認したら、昨日その降り口にも気付かず通り過ぎていた。
国道の降り口から階段を下ると、川が流れていた。前回は靴を脱いで渡っている。幸い、石を伝って渡れるところがあった。
川を越えると、昨日のものた思われるお遍路さんの足跡が続いていた。
昔からここを通る旅人は、草鞋を脱いで裸足で、この砂浜を歩いたのだろう。新しい足跡を見ると、裸足のものもあった。歩きながらタイムスリップを楽しんだ。
まだ7時前だというのに、サーファーが海に入っていた。出勤前のひと泳ぎといったところか?
2km弱の砂浜歩きを終え、橋を渡って国道へ出る。来し方を振り返る。奥に見えるのは足摺岬か?
そのあとは、2ヶ所ほど、農道や生活道路として活用されているあしずり遍路道もあった。
国道から久万地崎前後の岩礁や足摺岬を振り返る。
同じ地点から、これから進む方向を眺める。
国道沿いの無人販売所では、新玉葱が売られていた。
下ノ加江川の橋の手前には、この先の岩本寺、昨日の金剛福寺、順打ちの人が打ち戻って進む一昨日の延光寺までのそれぞれの距離が刻まれた標柱が立っていた。「あしずり遍路道」の標柱もこの先には見られなかった。
ゲロゲロと蛙の鳴き声のうるさい田んぼを眺めながら、下ノ加江川の堤防の道を進む。
この辺りで雨が振りだしてきたので、カッパの上下を着た。
土佐清水市と四万十市の境界となる1620mの伊豆田トンネル。前回は17分で抜けたが、今回は18分だった。年のせいか?登り勾配のせいか?
恐らく、四国遍路で最長トンネルかも?
トンネルを抜けてしばらくして、11:30にうどんやを見つけて入る。前後に食べ物屋がないせいか、お遍路さんが5人もいた。
坦々うどんを食べた。美味しいけど、讃岐を抜けたら高くなっている。
まもなくして、四万十川沿いの道となる。
吉野川に次いで四国第2の河川。本流に大規模なダムが建設されていないことから「日本最後の清流」、また柿田川・長良川とともに「日本三大清流の一つ」と呼ばれる。
687mの四万十大橋を渡る。これだけの長さの橋を歩いて渡るのは珍しい。
四万十大橋を渡ってからの黒潮町市街地までの5kmほどが、歩道もなく、端には水が溜まっているので、道路の右車線の真ん中を歩き、車が来ると避ける…というよりは車が避けてくれた。周りは田んぼか山ばかりで、人家もなくもっとも精神的に辛い歩きだった。
雨の中なので座って休むこともできず、地図を広げることもできない。今日ほど遍路休憩所が待ち遠しいことはなかった。
しかし、地図で確認したにも関わらず、国道をそのまま進んでしまい、1km以上遠回りをした。
気付いて遍路道戻ったところは、入野松原だった。
ハマエンドウが今を盛りと咲いていた。
15:30、道の駅ビオスおおがたに到着。この時間に夕食は早すぎる。とりあえずアイスクリームを食べ、ブログ更新作業をした。
17時過ぎに、しらすかき揚げ丼と豚肉のしょうが焼きの単品を食べた。1200円は安かった。
ついでに、土佐名物の塩けんぴをおやつとして購入。
17:30に道の駅を出て、民宿へ向かった。
浮鞭海岸を眺めながら進む。
17:55、民宿日ノ出に到着。これまでの宿でもっとも新しくてきれいだった。中もすべて広々していて気持ちが良かった。それで、素泊まり3800円はうれしい。夕食と合わせても5000円。