上が剣ヶ峯、その右側の尾根の先まで登った。
最近は、SHOさんと2人で、駒ケ岳の新ルート開拓を兼ねて、いろいろなところから登っている。
昨年の南西尾根(函中コース)からの剣ヶ峰に始まり、今年の北西尾根(押出沢川左岸ルート)からの剣ヶ峰、テントウ沢からの砂原岳などなど。
今回は、昨年の南西尾根の右側にある剣ヶ峰の南側の根元まで突き上げている逆川(函中沢)を上まで詰めてみた。
今週の初めにドカンと降った雪があった方が歩きやすかったのだが、ここ数日の暖気で溶けてしまっていて、すっかり夏山モードだった。
しかし、タイヤ交換をまだしていなかったので心配だった。
それでも何とか旧別荘地・若駒園の奥の南西尾根ルートの登山口まで入ることができた。
行く途中、大沼トンネルの手前で、反対車線の車が3台衝突をしていた。よく見たらブラックアイスになっていた。
こちらは夏タイヤのままなので、そこから慎重に走った。その先の登山口までの道路もブラックアイスのままだった。
〈GPSトラックログ〉
若駒園のゲートから車の入れる終点まで進み、そこから林道(砂防ダム工事道路)を終点まで歩いた。
南西尾根コースはそこから尾根に取り付くが、今回は水流のない逆川の中を進んだ。
結果的には、剣ヶ峯の南端から東側に巻いた所まで登ることができた。
そこから剣ヶ峯へ取り付こうとルートを探したが、適当なルートが見つからなかったので、無理しないでそこから戻ることにした。
7:55南西尾根ルート登山口~8:25林道(砂防ダム工事道路)終点~10:25剣ヶ峯南端を巻いた地点。<登り2時間30分>
下りは、斜度の若干緩そうな円山への尾根の途中から下ったが、沢地形の中へ下りるところが崖で少し登り返した。
途中から南西尾根へトラバースして、林道終点まで尾根の踏み跡を辿った。<下り1時間40分>
逆川の右岸に続く林道を進む。正面にこのあと登った逆川の広い源頭部を望む。
この時点では上まで登れるとは思っていなかった。適当な所で左の南西尾根に逃げて、戻るだけでも十分だと思っていた。
林道終点の砂防ダム。この上にあと3本あったので、左端から巻いた。
最後の砂防ダムを越えたら、深いゴルジュの中に入っていく。足元は灌木の藪や岩ですんなり歩くことはできない。
個人的には、以前から気になっていたこのゴルジュを抜けるだけでも良いと思っていた。
両側が垂直の高い崖になっている。
ゴルジュの中から下界を見下ろす。
ゴルジュの正面には剣ヶ峯が見える。
登って行くと徐々に崖が低くなり、霧で覆われた大沼が見えた。
やがて、沢地形は広くなり藪も薄くなる。左側に岩崖が見えてくる。この右側を登って行く。
崖から転げ落ちたと思われる大きな岩が沢地形を塞いでいる。この上から斜度がキツくなる。
やがて、剣ヶ峯の下から、左へのコースと右のコースがある。
左はこの沢から南西尾根コースに合流するコースとなる。SHOさんが冬に登っていることもあり、右を登ることにした。
剣ヶ峯の南端の際を登って行く。
登り切ると、右手に円山と隅田盛が見えた。馬の背は円山と隅田盛の間?
東側へ回り込むと、火口原と砂原岳が見えた。
その地点から剣ヶ峰を見上げる。できれば、剣ヶ峰のP3とP4へのコースへ抜けて、南西尾根コースを下りたかった。
しかし、この地点からは無理なので、そこで引き返すことにした。
円山への尾根から登って来た逆川の地形を見下ろす。
登ったコースを下るには斜度がきついので、円山への尾根を少し下ってから、トラバースして沢地形を下ることにした。
広く急な沢地形を斜めに下る。
途中から南西尾根を目指す。
南西尾根は、昨年に比べて、テープが煩いほどたくさん付いていて、踏み跡も非常にしっかりとしていた。
自分たちが登って、HPにアップして以来、かなり多くの人が登っているようだ。
林道から往復したコースを振り返る。逆川の深いゴルジュの部分も穴が開いているようにはっきりと見えた。
同じ駒ケ岳でも、いろいろなバリエーションルートを登ることにより、そのたびに眺める景色が新鮮で非常に楽しい。
次は、まだ冬に登ったことのない南西尾根コースから、剣ヶ峰の根元まで登り、氷雪で覆われた迫力ある剣ヶ峰を下から眺めてみたい。
ほぼ快晴の好天に恵まれて、市内の最高気温が14℃まで上がっていた。汗を搔いたので、ちゃっぷ林館に寄って帰路に就いた。
帰宅後、ようやくタイヤ交換ができた。