
ホテル恵風の駐車場下から水無沢と登る予定だった右岸北東尾根を見上げる。しかし、下の方で断念・撤退。

GPSトラックログ
この水無沢から右岸の北東尾根に取り付いて頂上まで登っている古い記録を見つけたので、SHOさんと2人でそれを参考にトライしてみた。
ホテル恵風駐車場の横から、砂防ダムの工事用の道路を車で一番上まで上がって、沢の中へ入ってみた。
下りは、9月に登った磯谷古道の峠からの東尾根ルートを下りてきて、車を回収するつもりだった。
参考にした記録では、我々が沢の中で戻った地点の左側の火山灰の崖に明瞭な鹿道があり、それを利用して尾根に取り付いていた。
しかし、その崖も荒れていて、当てにした鹿道は痕跡すらなかった。
その上も偵察してみたが、沢中からの尾根への取り付きは無理と判断。砂防ダムまで戻って、そこから直接右岸尾根に取り付いた。
しかし、その尾根は途中で切れていて、火山灰のナイフリッジ状の痩せ尾根となっていた。
SHOさんはともかく、自分はそこの突破は無理と判断し、結局そこで断念し、撤退した。

工事用の道路の終点から入った一番上の砂防ダム。ここは左前から巻いた。

砂防ダムを越えたら、目に飛び込んできた断崖・・・水があれば立派な滝だが、左側を登ることができた。

その上のゴルジュ状のところを通過。荒々しくも迫力ある眺めに感動。

参考にした記録は、この先の左側の崖に斜めに横切る明瞭な鹿道があって、そこから右岸尾根に取り付いている。
しかし、その崖は荒れていて、鹿道の痕跡すらなかった。

SHOさんが空身で偵察に行くも、無理とのこと。下の砂防ダムまで戻って直接右岸尾根に取り付くことにした。

水無沢に水流があった証拠の小さな氷瀑

砂防ダムから右岸尾根を登る。

しかし、その先で尾根が切れていて、火山灰剥き出しのナイフリッジ状の痩せ尾根になっていた。
上の方はともかく眼下の尖った痩せ尾根(木の幹と重なって良く見えないが)は、自分は通過不可能である。ここで断念・撤退。
ここが突破できれば、上の尾根は急だが、木が生えているのでそれらに掴まりながらなんとか登れるはずだ。
この尾根にこだわるとすれば、もっと下の方から左の谷の右岸を登ってくれば、登ることは可能だと思われる。
しかし、今日は、予想以上の荒々しい姿で突き上げる迫力満点の水無沢をまじかに眺めただけで満足だった。
無理せず、ここで撤退することにして温泉にも入らずに帰路に就いた。
なお、津軽海峡の太平洋と日本海の境界は、恵山岬と下北半島の尻屋崎を結んだラインである。
そういうことからすれば、この北東尾根は、亀田半島の分水嶺となっている尾根である。