癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

里山彷徨・・・伊勢鉢山

2011年03月07日 | 登山・旅行
      
      <伊勢鉢山頂上から当別丸山と地滑り地形とその滑落崖を望む>

 樹木・森林と地質・地形の専門家Taoさんの同行を得て、一昨日下見だけで終わった木古内町釜谷地区の伊勢鉢山(265.6m)とその周辺を彷徨してきた。

 里山の雰囲気を漂わせる山ではあるが、道南杉を中心とした林業で古くから拓かれた山のようだ。四方から防火線を兼ねた作業道が付いていた。この山に登るだけでは物足りないので、その北東側に位置する地滑り地形とそれによって堰き止められてできたと思われる沼の探訪もしてきた。Taoさんの専門的な解説を聞きながら、トータルで3時間20分のつぼ足彷徨ではあったが、久しぶりの雪山歩きに大満足だった。

      
           <地滑りによって堰き止められてできた沼の上を進む>  

      
           <地滑り地形の滑落崖を望む> 

詳しい山行記録は、下記からどうぞ!
http://sakag.web.fc2.com/isebati.htm

マンサク

2011年03月06日 | 花・紅葉だより
         
       
 市内を流れる亀田川の新世橋(宮前町)のそばにマンサクが咲いているという情報を得て、天候が回復した午後、ウォーキングついでに見てきた。自然に生えているのではなく、宮前町会創立35周年事業で植樹したものだった。この時期、見晴公園でも見られるらしい。

 まだ山肌に雪の残る春先、いの一番に花を咲かせることから、季節一番に「先ず咲く」が東北訛りで「まんず咲く」からマンサクになったとも言われる。また、枝いっぱいにチリチリの金糸卵のような花びらを付けるので、「豊年満作」の満作からおめでたい名前をとったとも言われている。しかし、自分が子供の頃、大野町(現北斗市)では、マンサクと言えば、フクジュソウのことだったのだが・・・・。

        

 しかし、不思議な花だ。花びらのように見える赤くめくれた4枚は萼片で、その内側に伸びた4本のよれよれの黄色いリボンのようなものが花弁とのこと。

        

 この写真は、昨年4月末に、登山道のない山を対象にした残雪期の三百名山巡りの野伏ヶ岳(岐阜県)で、まだ積雪1m以上の雪山に咲いていた同じマルバマンサク・・・自然のものは初めだったしそれも雪山に咲いていただけには感激したものだった。北海道南西部にも同じ物が自然分布しているらしいが、山では見たことがない。  
        

下見に終わった伊勢鉢山

2011年03月05日 | 登山・旅行
 リハビリ登山第3弾として、手軽に登れる近郊の山を探していたら、旅人も~さんの2/28の日記に、木古内町の伊勢鉢山(265.5m)の記録が載っていた。

 低山ではあるが、昨年から目を付けていた山ではある。この山にだけ登るなら、枕木山荘への亀川沿いの道から頂上直下西側まで続いている林道を詰めれば楽なのだが、彼は、釜谷の奧の林道から東尾根を登っていた。そのわけは、この山の北東側に地形図にも地図記号で表記されている山体崩落地形とそれによってできた堰き止め沼探訪もセットにしていたからだ。

        

 それらの探訪とすばらしい展望を楽しみに、その記録と今朝彼から送っていただいたGPSトラックログを参考にして出掛けてみた。

 しかし、天候がイマイチで、せっかくの展望が楽しめそうもない状況だった。そのまま帰るのも癪なので、下見を兼ねて最終人家から林道終点まで進んでみた。尾根の取り付き地点と堰き止め沼探訪から戻る際に沢から上がってくる地点を確認して戻った。堅雪の上に10cmほどの新雪が積もっていたが、つぼ足で歩くことができた。わずか1時間10分ほどの雪道散歩だったが、さっと汗ばむことができて心地よかった。

 帰宅後、午後から五稜郭公園の周りで、ウォーキングついでに、今年初めて2.5kmほどのジョギングを試みた。明日はどんな反応が出るだろう?


アスリハウォーキング

2011年03月02日 | 日常生活・つぶやき
         
        <今日のウォーキング先の熱帯植物園で咲いていた時計草(コンスタンスエリオット)>

 日当たりの良い歩道はすっかり雪が消えて歩きやすくなったこともあり、最近は、8km(1万歩)~12km(1万5千歩)ほどの10分/kmペースの高速ウォーキングにはまっている。

 高速こだわるのは、運動量や運動負荷の大きさもあるが、もっと大きな利点は、自然に背筋と首がピンと伸び、顎が引け、胸が張り、丹田部分が引っ込む良い姿勢で歩けるからである。これが、現在、筋力が弱ってしまった背中から首に掛けての一番のアスレチックリハビリ(アスリハ)になるからだ。コツとしては、肩甲骨に意識を置いて歩くだけでその姿勢が保てる。この姿勢は、これまで猫背で向かっていたPCの前に座るときにも保つようにしている。

 前回の山行で出た痺れは、リュックを背負い、ストックを突いての長い歩きにより、弱ってしまった背中から首への筋肉へ強い負荷が掛かり、筋肉の張りが一気に強くなり、頸椎の周りを締め付けたことによるらしい。

 長い距離を歩くには、行き先(目的地)を決めて歩いた方が続きやすい。それも、毎日変えた方が楽しい。連日30~40kmも歩き続けた四国遍路でも実証済み・・・。今日は、歩けなかった昨日の分も取り返すべく、湯の川温泉にある熱帯植物園まで往復した。13kmで17,500歩だった。 

              以下、熱帯植物園で目に付いた花や実  
         
                ブーゲンビリア

         
                サボテンの仲間の林
 
         
                インコアナナス

                          
         
                パポニア 
                 
         
                ビワの実

         
                ビカクシダの実?それとも花? 

         
                熱帯植物園の敷地内の温泉ザル

結腸にポリープが・・・

2011年03月01日 | 大腸癌日記

 前日に飲んだ下剤が効いて、夜中に4回ほどトイレへ行き、寝不足の朝を迎える。9:00に五稜郭病院の内視鏡室へ。他に同じ検査を受ける7名の方々と一緒に説明を受ける。目の前には、2㍑の経口腸管洗浄剤液のボトルと360ccの紙コップ・・・。(写真)

 この液体を1時間30分ほど掛けてゆっくり飲む。味はスポーツドリンクに似た味だが、キャンディを嘗めながら味をごまかす。1時間過ぎに第1便・・・まさに勢いの良い尻鉄砲・・・濃い黄色の水下痢・・・その後、10分~15分置きにトイレへ駆け込んでは尻鉄砲発射を繰り返す。回数を重ねていくに連れて、色が薄くなり、透明に近くなる。4回目の便の状況でOKが出るが、合計8回ほど繰り返したところで、全部出し終わったようだ。

 一番先の1時にレントゲン室へ呼び込まれる。担当は3年前に癌を見つけてくれた消化器内科のKo医師。後に穴の開いた紙製のパンツを履き、上は検査着に着替えて検査ベッドへ。

 前回はモニター画面が見ることができない所にあったが、今回は自分でも見ることができる。肛門からカメラ管を入れられてすぐに、腸壁に5mmほどのぷっくりと膨らんだ丸い突起物が目に飛び込んでくる・・・前回、写真で見た醜い癌とは明らかに違う・・・素人目にも「これはポリープかも?」と判る・・・そこから奧へと進む。ところが、ガスを入れて腸を膨らませるので、それが腸に溜まり、苦しくて痛い。そのことを訴えると、「ガスを入れているので遠慮しないで出して下さい」と言われ、出したら楽になった。何度も横を向かされたり、上を向かされたりして、丁寧に診てくれる・・・素人目にもほかには気になるものはなさそうだった。最後に、そのポリープと思われるものに形状確認?の青い液を掛けて写真を撮って、カメラ管を抜かれて終了。

 すぐに医師より診断が下される・・・案の定「結腸にポリープがあります。悪性の物ではないようですが、一度癌をやっているので、この際取ってしまいましょう。1泊2日の内視鏡手術(内視鏡で目的のポリープに電気の通る鉄線の輪を掛け、通電によって切除する方法)で済みます。」・・・何も見つからなければと願っていただけにちょっと残念。しかし、病気という段階のものでもないだろうし、ここで取って安心できるのは、幸いなことだ・・・。

 手術日が3/15と決まる。退院は順調なら翌日の午後らしい。手術の説明を受けて、検査室から出る。しかし、ガスがまだ腹に残っていて苦しくて堪らない。何度もトイレへ駆け込んでガス抜きをする。その後、事前検査としてのレントゲン撮影、心電図、血液検査と尿検査を受ける。最後に入院予約手続きをして、会計を済ませて、本日の苦行の日程は終了。

 また、昨日と同じ前日検査食(サンケンクリン)を渡された。2週間後に、また今回と同じ検査食を食べ、手術日に2㍑の腸管洗浄剤を飲んでの尻鉄砲をしなくてはならないことの方が、ポリープが見つかったより憂鬱だ・・・・。