Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

昔々、京都で

2011-07-24 | Weblog
ノルウェーでテロ。あの街で。過去の戦争の傷跡は今も残っている所だが(訪問した劇作家協会の事務所に大昔に砲撃を受けた跡があった)、今は悠々自適な国家運営だったはずだが。それにしても、他者の命を奪うことと引き替えに何かを得られるという「主義」とは、なんだろう。……民藝『帰還』で初めてご一緒した衣裳の緒方規矩子さんは、かつて京都美術専門学校(現京都芸大)演劇部の木下順二作『夕鶴』公演で「つう」を演じ、「よひょう」役の故・田中一光さん(その後デザイナーの大御所となって新国立劇場の媒体も担当)と共演、やはり故人の岩田直二さんが学外から来て演出していたという。山本安英さんが『夕鶴』を始めた頃だというから1950年前後か。今回詳しく聞いたのだが、やはり当時京都美専にいた父は、その公演で音響を担当していたのだそうである。岩田さんが父の入学時の保証人だったというのも初耳で、父の津山一中時代に岩田さんが芝居を持って津山に来たとき知り合いになったのがきっかけだという。岩田さんは演出者協会の理事会で何年間かずっと顔を合わせていて、それとなく聞かされてはいたのだが。それぞれの人から部分的に得た情報はあったが、あらためて話を聞き総合すると、いろいろな出会いが繋がりあっていて、驚くばかり。
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