Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

「警戒区域」に残された動物を助けたら逮捕

2013-01-30 | Weblog
午前中に戯曲ゼミもこなし、稽古へ。帰宅すれば新たな校正仕事も待っていた。週末の会議に向けて準備も。体調持ち直したはずが、どうもよろしくない。……稽古は、矢内原美邦によるムーブメント指導から、というか、仮説としての振付モード、がんがんやる。滅多に休憩を入れないことでも有名な矢内原指導法(!)である。「とばしすぎてみんな疲れたと思います」と、矢内原の弁。……東電福島第1原発事故に伴う警戒区域に偽造した通行許可証で侵入したとして、HOSHI FAMILYこと星広志さんと息子の礼雄さんの二人が、偽造有印公文書行使と災害対策基本法違反容疑で逮捕。昨年7月、当時警戒区域だった楢葉町の国道6号に設置された検問所で見せた通行許可証が偽造だったという疑い。武蔵野市の自宅で福島県警の刑事4名が逮捕状もないのに「任意同行」を求め、そのまま武蔵野警察署経由で福島の双葉警察署に連行されたという。偽造通行許可証で警戒区域に立ち入ったとして逮捕されたケースは初めてのようだ。災害基本法・原子力災害基本法で正式に逮捕された日本人の最初の事例でもある。基本法では、これまで1年前に外国人のフリージャーナリストが逮捕・起訴・罰金の処分を受けているだけのようだ。星さん親子は、3・11後から、数十回以上にわたり警戒区域内に立ち入り、置き去られ被災した動物たちのレスキュー活動を重ねてきた。かつて何度も地元警察から拘束されたが、内容上、警察も逮捕できず、説教のみで返されてきたらしい。一部マスコミは今回の逮捕について「区域内の動物の写真を使って募金活動をしていたことが発覚」という、悪意ある報道を出してきた。現在、警察は、その警戒区域への立ち入り制限・禁止を強めているようで、それに反対する署名運動も広がっており、その中心にある星さんを逮捕することで「沈静化」をはかっているのではないかという声もある。3・11後、警戒区域内に残された動物たちの多くがボランティアによってレスキューされたが、未だ多くのペットたちが残されている。そうした現実を放置し、被災地の現実を隠そうとする実態の一つであると指摘する声が多い。少しでも多くの命を救い、現実に進行中の事態を決して「風化」させないためにも、星さん親子の即時解放を求めたい。
『見捨てられた命を救え―3・11アニマルレスキューの記録』PART1
http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-916117-96-0.html
『見捨てられた命を救え―3・11後、2年目の警戒区域のアニマルレスキュー』PART2
http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-907127-01-5.html
コメント (2)
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