安倍・自民総裁は某ネット番組で、日本国憲法前文にある「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」について、「つまり、自分たちの安全を世界に任せますよと言っている。そして、『専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う』と書いてある。自分たちが専制や隷従、圧迫と偏狭をなくそうと考えているわけではない。いじましいんですね。みっともない憲法ですよ、はっきり言って。それは、日本人が作ったんじゃないですからね。そんな憲法を持っている以上、外務省も、自分たちが発言するのを憲法上義務づけられていないんだから、国際社会に任せるんだから、精神がそうなってしまっているんですね。そこから変えていくっていうことが、私は大切だと思う」と述べたという。これはもう、子どもが駄々をこねているだけだ。憲法前文が、「平和を愛する公正と信義」について、全世界のリーダーたらんとしている宣言であると、なぜ読めないのか。そうすることが「われらの安全と生存を保持」することのもっとも有効な方法であるということを、なぜ信じられないのか。……日本国憲法を起草したベアテさんが亡くなって、いろいろ思う。青年劇場はレパートリーである、彼女を主人公にした『真珠の首飾り』を、リーディング公演で緊急上演すべきだ。むりに芝居にしようとしなくていい。リーディングでいいから、今月中にもすぐにやってほしい。……憲法を守るために何ができるか、いろいろ考えている。……最近観た映画。『レ・ミゼラブル』はクローズアップで勝負しているのね。確かに一人で延々と歌っているのを遠くから見たら、辛いかもしれない。舞台と映画の「人間のサイズ」の違いについて、いろいろ考える。後半は何かダイジェスト版に見えてきてしまう。「人民側からの改革は割に合わない」というメッセージに取られかねなくないか。『桐島、部活やめるんだって』、自主映画の歴史と現在の感受性が交錯して興味深いのだけれど、屋上から飛び降りたのがなんだかわからない。『テルマエ・ロマエ』、アイデア勝負、御都合主義を自ら笑い飛ばしている。上記二本立てを超満員のギンレイホールで観て、やはり昔ながらの映画館は良いなと思った。……やはりシネコンは「映画館」じゃない。映画館がなくならないでほしいと思うのは、どこかそこに戦後民主主義のにおいがするからか。シネコンは「消費」の工場である。……沖縄県民大会実行委が、1月27・28日総理直訴東京行動を企画(写真)。オスプレイ配備撤回、普天間基地閉鎖・返還を求める東京集会は、1月27日(日)午後3時~4時、日比谷野外大音楽堂、集会後、銀座パレード。翌日は直訴行動。「現行憲法を改悪するな」も言わなきゃね。
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