体調は良くないが朝から仕事。……午後、座・高円寺ミーティングルームをお借りして、井上ひさしさんについての座談会。別役実さん、平田オリザさん、山口宏子さん(司会)と。中心となった劇作家協会事始めについては、川村毅さんとオリザを連れて斎藤憐さん宅を訪れ、別役さん・小松幹生さんと六人で最初の話し合いをしたのが、ちょうど二十年前の年明けの今頃。井上さんがいないとまとまらないぞ、というのは憐さんの慧眼だった。この座談会の載った本は、書店に並ぶのは3月末、詳細はその頃にまた。……昨年十月、埼玉県立所沢商業高校の硬式野球部顧問の男性教諭(36)が修学旅行先の沖縄のビーチで、同僚の40代の女性教諭を海に投げ入れるよう、野球部員の男子生徒たちに「(女性教諭を)捕まえろ」「海に落とせ」としつこく指示し、このうち4人が女性教諭の手足を持って、浅瀬に投げ入れたという。女性教諭にけがはなかったが恐怖を感じ、旅行後、上司に報告。男性教諭は指示したことを認めていないというが、冤罪でないのなら「停職1カ月の懲戒処分」は甘すぎるだろう。生徒を使った最悪のセクハラ。……沖縄で起きたセクハラといえば、学生の卒業旅行を誘致する広告宣伝の一環として、沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)と県が採用を決めていた「絶対領域広告」が、ひどい。「絶対領域広告」は、ミニスカートやショートパンツの女性が太ももにステッカーを貼り、街中を歩いて宣伝する「新たな広告手法」だそうだ。県観光振興課は「若者向けに訴求力と即効性がある」と考えたそうだが、「品格がない」「税金を使った事業として不適切」と批判が続出、結局「女性の太ももに広告シールを貼る宣伝手法が、沖縄観光のブランドイメージにあっていない」として中止を決めたという。こんなことに「一括交付金」を使うなんて、まるで「もらったお金をどう分配するか」のためにでっちあげた事案のようではないか。「絶対領域広告」案が一度は通過した現実を見ても、昨今、この国は性差別についてあまりにも鈍感ではないかと思わずにいられない。……写真は、『カウラの班長会議』、裁縫する日本兵捕虜の絵(三田晴代)。
goo blog お知らせ
最新記事
カテゴリー
- Weblog(6640)
最新コメント
- 稲葉麻里子/今年も、アンネのバラ
- nasaki/午後
- nasaki/午後
- nasaki/映画 『茶飲友達』
- nasaki/ヤンバルクイナは「反戦」の象徴
- ヤマヒデ/POLOと旅した『悪魔をやっつけろ』
- nasaki/燐光群『沖縄戦と琉球泡盛』 本年の公演を終了致しました 皆様、ありがとうございました
- nasaki/生物多様性の宝庫・与那国樽舞湿原の生き物たちは、軍港増設計画で危機にさらされています
- nasaki/いよいよ本日14時の回が東京千秋楽 『沖縄戦と琉球泡盛』
- nasaki/テアトロ12月号に、日本被団協のノーベル平和賞受賞について書きました。
カレンダー
バックナンバー
ブックマーク
- goo
- 最初はgoo