映画『グレートウォール』には、驚かされた。
まあしかし実は、驚いたのは私の勝手な事情である。
IMAXで試写を見せていただいたが、指定されていた「情報解禁期限」も過ぎたので、感想を記すことにしよう。
チャン・イーモウ監督による中国の歴史上の物語で、「人類史上最大の建造物・万里の長城が造られた目的がついに明かされる」となれば、歴史劇というか、古代中国の国どうしの戦争を描くもので、重厚な人間ドラマということであるのだろうと思うのが自然だ。そのはずだ。
いきなり出てくるマット・デイモンが黒色火薬を求める英語を喋る外人部隊の傭兵、まあその設定も認めたとしよう。
ところが。
開幕五分も過ぎて、ある出来事が描かれて、ざわっと、予感がした。
まさか。
まさかこの中国の「歴史劇」は、そうではなく、「○○映画」のジャンルに位置づけられるのではないか。
そして。
まさしく「○○映画」であることが明らかになっていく。
マジなのか!
やっぱり。
いや、はじめからそう知って観ていればそう呆れることはないのかもしれない。
しかしチャン・イーモウ監督だし、正統的な歴史劇と思い込んだのは、こちらが悪いばかりとは言えまい。
じっさい、後でチラシをひっくり返してみると、その「○○」の存在については、確かに漢字である特定の勢力であるかのように書いてあるが、「○○」とははっきりとは言っていない。
私は必ずしも「○○映画」が好きではないわけではない。
驚かされたが、それはそれでちゃんと観ることはできた。
私と同じ驚きを味わいたい方は、チラシを熟読したり、なるべく関連記事を見ないで、「チャン・イーモウ監督による中国の歴史物語」とだけの情報を知る段階で見ていただきたい。その方が楽しめる。
ところで。
マット・デイモンら、黒色火薬を求める英語を喋る外人部隊の傭兵たちの存在。
まあこの映画は、アメリカ(英語世界)と中国が、大国どうしとして、実はとても互いを認め合っているということが、あらためてよくわかる映画でもある。
その親和力を確認する映画である。
アメリカと中国は結婚はしないが、互いに尊重し合っていくから、そこんとこよろしく、というメッセージで終わる。
もちろんここには日本はいない。
まさか日本があの「○○」のメタファーではないことだけは、そう願いたい。
だが確実に、七十数年前は、歴史上ではそうだった時期があるのだ。
さあ、みごとにネタバレしないで映画の宣伝に貢献したぞ。
まあしかし実は、驚いたのは私の勝手な事情である。
IMAXで試写を見せていただいたが、指定されていた「情報解禁期限」も過ぎたので、感想を記すことにしよう。
チャン・イーモウ監督による中国の歴史上の物語で、「人類史上最大の建造物・万里の長城が造られた目的がついに明かされる」となれば、歴史劇というか、古代中国の国どうしの戦争を描くもので、重厚な人間ドラマということであるのだろうと思うのが自然だ。そのはずだ。
いきなり出てくるマット・デイモンが黒色火薬を求める英語を喋る外人部隊の傭兵、まあその設定も認めたとしよう。
ところが。
開幕五分も過ぎて、ある出来事が描かれて、ざわっと、予感がした。
まさか。
まさかこの中国の「歴史劇」は、そうではなく、「○○映画」のジャンルに位置づけられるのではないか。
そして。
まさしく「○○映画」であることが明らかになっていく。
マジなのか!
やっぱり。
いや、はじめからそう知って観ていればそう呆れることはないのかもしれない。
しかしチャン・イーモウ監督だし、正統的な歴史劇と思い込んだのは、こちらが悪いばかりとは言えまい。
じっさい、後でチラシをひっくり返してみると、その「○○」の存在については、確かに漢字である特定の勢力であるかのように書いてあるが、「○○」とははっきりとは言っていない。
私は必ずしも「○○映画」が好きではないわけではない。
驚かされたが、それはそれでちゃんと観ることはできた。
私と同じ驚きを味わいたい方は、チラシを熟読したり、なるべく関連記事を見ないで、「チャン・イーモウ監督による中国の歴史物語」とだけの情報を知る段階で見ていただきたい。その方が楽しめる。
ところで。
マット・デイモンら、黒色火薬を求める英語を喋る外人部隊の傭兵たちの存在。
まあこの映画は、アメリカ(英語世界)と中国が、大国どうしとして、実はとても互いを認め合っているということが、あらためてよくわかる映画でもある。
その親和力を確認する映画である。
アメリカと中国は結婚はしないが、互いに尊重し合っていくから、そこんとこよろしく、というメッセージで終わる。
もちろんここには日本はいない。
まさか日本があの「○○」のメタファーではないことだけは、そう願いたい。
だが確実に、七十数年前は、歴史上ではそうだった時期があるのだ。
さあ、みごとにネタバレしないで映画の宣伝に貢献したぞ。