Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

東京オリンピック 延期開催日時決定の蒙昧

2020-03-31 | Weblog
国際オリンピック委員会(IOC)、政府、都知事らが、延期を決めた東京オリンピックについて、来年7、8月に開催すると日時まで決めて発表したことが、俄に信じがたかったが、どうやら本当なのだ。
どうしてその時期、確実に感染が終息していると信じられるのだろうか。
さらに延期ということになったら、どうなるのか。
選手も、この国の経済も、そんな繰り返しに耐えられると思っているのか。

30日、米紙USAトゥデー(電子版)は、東京五輪の新たな大会日程が発表されたことについて「無神経の極みだ」と、IOCを批判したという。
同紙の運動担当コラムニストは「世界中が疫病と死と絶望に包まれている時に、なぜ日程を発表する必要があるのか」「せめて暗いトンネルを抜けて光が見える時まで待てなかったのか」と述べた。

開催発表じたいが信じがたいが、決めるにしても、「真夏の開催」があれだけ批判されたのに、なぜ時期を変えないのか。
そもそもIOCのトーマス・バッハ会長は、東京五輪の延期は「巨大なジグソーパズル」に似ていて、新たな日程は「夏季に限定されない」と言っていたのではないか。新たな日程が決まるまでには「何千もの問題」に取り組まなければならない、「全ての選択肢を検討する」と言っていたのではないのか。
もちろん、そんなジグソーパズルにつきあわされるのは、ごめんだ!

費用の話はどうなっているのか。日本はいくらでも金を出すと思われているのではないのか。
ロイター通信は31日、東京五輪組織委員会理事を務める広告代理店電通元専務の高橋治之氏が、五輪招致を巡り招致委員会から約9億円相当の資金を受け取り、国際オリンピック委員会(IOC)委員らにロビー活動を行っていたと報じたという。
開催決定に向けての日本への疑惑はかなり多いはずだが、意図的に放置されてきたのではないかと思ってしまう。
逆にいえば、カネ、カネ、カネ、のこの国は、本当にどうにでも扱える、と、世界じゅうから思われているのではないか。

そもそも東京でのオリンピック開催に疑義を持っていた私ではあるが、ほんとうに、この事態は、あんまりだと思う。
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劇の上演は夢のように終わる

2020-03-31 | Weblog
タイメンバーは帰国し、それぞれ「自主隔離」の生活をスタートさせているようだ。

日本は、世の中を動かす人達に、さまざまな困難を解消していくだけの、力と責任感が乏しい。


劇の上演は夢のように終わる。

そして、いま、現実まるごとが、まざまざと眼前にある。


そこにいる人だけの、その場だけで終わってしまうものだからこそ、演劇はいいものだと思っている自分がいる。

そこは揺るがないのだが、いまを生きている私たちの現実は、続いている。


写真は、千秋楽後、小一時間のタイメンバー送別会。
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