Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

日本☓タイ 共同制作『安らかな眠りを、あなたに YASUKUNI』 稽古場での稽古は終了

2020-03-16 | Weblog
日本☓タイ 共同制作 『安らかな眠りを、あなたに YASUKUNI』、稽古場での稽古は終了。
本日から劇場入りである。
順調というか、さくさくと進み、もう明かり作りまで終えた。

私は徹夜で日本語字幕の原稿を作り終えたが、今日になると、共同演出で相方と気が合わないことがまったくないため、進行はふだんより楽である。
なにしろ相手は作者なので、私はどうにでも対応できることなら、彼が決めてくれればいいという部分が多いわけだ。

昨日から寒いので、皆、体調には気を遣ってもらうしかない。換気は繰り返している。
なかなか困難だが、新たなマスクの入手経路も探っている。
上演時の「感染症への対応についてのお知らせ」は既に発表した通りだが、万全の準備をしている。

写真は、ニコンがSNSにアップしたもの。みんな休んでいるわけではない。どこの場面かは内緒である。

なにしろ、戯曲じたいが、亡霊の話である。
〈現代能楽集〉シリーズをやっていた私なので、まあ、よく理解できているつもりだ。


作|ニコン・セタン 翻訳|千徳美穂 演出|ニコン・セタン 坂手洋二
3月20日(金・祝)~29日(日) 劇場MOMO
日本語字幕付き。

http://rinkogun.com/Yasurakananemuriwo_Anatani.html
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日々。

2020-03-16 | Weblog
野田秀樹氏が言うように、『身勝手な芸術家たち』という風評が、出回っているのだろうか。
あまりマスコミ報道等を見られていないのだが、いつのまにか演劇は、社会の鬼っ子になっているのだろうか。

日々、現実として届く、夥しい上演中止・延期の報に、驚かされている。

もう一日経つが、コロナ禍による上演中止問題の渦中にある小劇場の人から、
「何を言っても〈演劇より人の命が大切〉の論理一点張りの批判に、反論できないものか」とアドバイスを求められ、私が伝えられたのは、通り一遍のことでしかなかった。

ブロードウェイやドイツの国立劇場は、すべてキャパ五百以上を規制している。その規模が国際水準となりつつあるのかもしれない。

ということや、

至近接触が人の命に関わることを言うなら、満員電車を規制する必要があるはず。
映画館も閉めていない。演劇に対する偏見というか差別がある。

というようなこと。
日本でも公式に五百をボーダーにしているところもあるが、あくまでも現状である。

大規模な上演の中止は、政府からの要請である。
百人以下なら不特定多数の保菌者に遭遇するリスクは一挙に少なくなるらしいという情報も見たが、感染者が一人でもいたら危険があるのは、変わらない。

私たちはすべき努力をするし、社会の情勢の中で、認めるべきことは認める。そして新しい情報は随時取り入れていく。

マスクをしていない人達の中には、「入手できない」ということが増えてきている。
検査の徹底も含めて、国がすべきことをやれていない中で、なぜ演劇だけが攻撃されるのだろう。


あと、うまく伝わるかどうかわからないけれど、

これは、「集会の自由」を守るたたかいでもあるのだ、ということ。


昨日は、長期休校になった生徒たちが、最初は自由を満喫していたはずが、やがてはストレスを抱えてしまうという例について、聞いた。
世の中の不安の増大は、直接的な相互交流を禁じられていることから来ているのは、論をまたない。

演劇以前に、人と人が自由に出会うことは、必要なことなのだ。
緊急事態宣言を出されたら、「集会の自由」は確実に奪われるのだ。

本当に危険な状態が来る前に、私たち自身が、「あるべき社会の姿」をきちんとイメージできていないといけないのだ、と思う。


(写真は無関係です。ビールに罪はありません。名前が同じだけです)
コメント (1)
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