自由な表現が危機に晒されている香港の、今を知るレクチャー。
香港の演劇人達が、香港版『三人姉妹』に託すものは何か。
日本演出者協会国際部による好企画。
12月19日(土)〜 五回にわたる講座。
~香港の今を知り、演劇で繋がる~
あなたの『三人姉妹』を探そう
香港演劇界の第一線で活躍するアンドリュー・チャン氏によるレクチャー
チェーホフの 『三人姉妹』を香港版に翻案した「香港三人姉妹」を下敷きに、「日本 における三人姉妹」を考えるオンラ イン講座を行う。
『三人姉妹』という 共通のテキストをベースに思考することで、香港と日本の状況を照らし合わせつつ、相互理解を深める。
また、異国や他者の視点を加えることで、演出力の向上を図っていきたい。
なぜ《三人姉妹》なのか?なぜ《香港三人姉妹》なのか?
《三人姉妹》でイリーナのセリフ「モスクワへ行こう、モスクワへ!モスクワへ!」を読んだ時、香港人の現在の生活状況を思い浮かべた。《三人姉妹》の時代背景は革命前。彼女たちは闇夜の中で待ち続けたが、なかなか夜明けが来なくて、心の底で苦しんでいた。それでも、歯を食いしばって現実と向かい合わなければいけなかった。現在の香港人 も昔の「輝いていた頃」を思い出しながら、悶々と様々な難関と向き合って、勇ましく未知な未来に向かっている。 百年余り前のロシアの三人姉妹はモスクワへ行きたがっていた。
百年後の香港人は何処へ行きたがっているのでしょうか? 何処へ行けるのでしょうか?このちょっとした発想で、《香港三人姉妹》という劇を作り出した。そして、稽古をする うちに、また別の、香港に関する劇が派生した。いや、劇だというより、短編物語の連続といったほうが適切かもしれない。 私はただ舞台上で何人かの香港人の短編物語をプレゼンしていた。前書きもオチもない。あるのは目下のこの瞬間だけ。
【スケジュール】
1 日目 12月19日(土)14時~ 17時
*講師とアリス劇場実験室の活動紹介
*講師の創作理念のシェア
2 日目 12月20日(日)14時~ 17時
*講師による《香港三人姉妹》解説
*参加者からの質問とディスカッション
3 日目 12月21日(月)19時~22時
*参加者が「日本とアントン・チェーホフの間はどんな関係があるのか」を発表
*各自が<日本の「三人姉妹」>というストーリーを紹介
(4日目 12月22日(火)お休み 各自のシーン創作時間 )
5日目 12月23日(水)19時~22時
*参加者による創作シーンの朗読発表
*演出スタイルについてのディスカッション
*まとめ
【参加費】一般 4000円、協会員2000円
【見 学】一回500円、協会員無料
【WS参加者定員】12 名程度(先着順)見学者定員30名
【実施方法】Zoomによるオンラインワークショップ
【参加条件】Zoomに接続可能であること
【対 象】演出家、あるいは演出家を志している人