『ガザとは何か』『なぜ日本は原発を止められないのか?』を全中高生の副読本にしてはどうかと、思っている。
新春の読書の課題としては、最適であろう。
なぜそう思うかって? それはご一読いただければわかると思う。
いや、わかっているつもりの大人こそ、読むべき本だろう。あまりにも多くの複雑な出来事が起きてきたのだ。茫然と見守ってきた歴史なのだ。
私も読後、あらためて謙虚な気持ちになった。
岡真理 著『ガザとは何か パレスチナを知るための緊急講義 』(大和書房)は、大晦日の日付けで緊急出版された。より多くの若い人たちに、一刻も早く知ってほしいと思って記されている。「ガザで何が、なぜ起きているのか。歴史的文脈とポイントを平易に解説する、まずここからの一冊」と謳われている通り。
https://www.daiwashobo.co.jp/book/b10040675.html
青木美希著『なぜ日本は原発を止められないのか?』(文春新書)は、この十三年近くの「フクシマ後」の時間について、あらためて現在の目で、「忘却しないで」と強く訴えるメッセージと、現在形の問題意識が、満載されている。わかっているつもりの人もあらためて確かめるべきだし、やはりこちらも若い人たちに読んで欲しい。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166614332