昼夜二公演。バタバタしているうちに時間が経つ。あっちもこっちも、うんざりすること多々。自分のことしか考えていない瞬間の人間は、本質的にそれがおかしいとわかっていないようだ。ともあれ、しのぐ。そして性善説として、人を信じる。信じ、励ますしかない。既に満身創痍だが、渡世だ。……人も国家も同じなのか。自分の国を信じ、励ましたいからこそ、国に対して批判するということになっているとしたら、右も左もあるものか。国民が、そこに住んでいる人が蹂躙されようとしていることを見過ごして、守るべき国、民主主義があるものか。本日の、根源からの苛立ちは、沖縄・高江で工事準備の強行があり、N4ゲート前にトラック二台を並べられてしまったことだ。これは国家による宣戦布告だ。いままでの「業者」はさすがに良心の呵責に耐えかねて何度か撤退、交代してきたわけだが、今度の下地議員の関連が取り沙汰される会社は、どうなのか。自分の収入仕事のために、島の人間どうし傷つけあうことをよしとするのか。……心あり、時間もある皆さんは、ぜひとも沖縄・高江に行って、この阻止闘争を、身体を張って支援してほしい。総理官邸前で立ち尽くしているよりは、直接的に効力のあるたたかいができるはず。……腹が立ったりむなしかったりすることばかりで、さすがに気が滅入る。しかし前向きでなければ生きている意味がない。……写真は『宇宙みそ汁』より。清中愛子さん自身が従事した造船所労働の現場の「点呼の風景」。そう。『宇宙みそ汁』は、「格差社会」「貧困」の問題にも取り組んでいる。怒りの演劇でもあるのだ。高江でも、国家の横暴に対する人民の抵抗であるはずが、雇われ労働者と居住者のたたかいに転化されかけていることを、阻止したい。敵は国家であり、労働者どうし、庶民どうしの争いであっては、いけないのだ。
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