建国記念日である。この日は毎年、かーたんの誕生日である。
そこで、今日はかーたんの誕生日を祝って、特別・盛大なイベントを企画した。
日比谷の変身写真サロン「オプシス」でかーたんのブロマイド用写真を撮って、その後、表参道の「カフェ・ラントマン」でディナーを楽しもうという趣向である。
「オプシス」の予約は4時だが、事前の打ち合わせがあるので2時半には家を出る。
家からバスで渋谷へ、渋谷から地下鉄で、銀座。銀座から「オプシス」のある日比谷シャンテまでは歩いた。
さて到着。入念な打ち合わせの後、早速、ヘア・メークとメーク・アップ。どんどん変わっていく、そのバケラッタ振りが凄い。
1時間ほどのメークで写真撮影。これが延々、約1時間ほどかかる。待つ身は辛い。
渾身の写真撮影が終わり、出来上がった13枚の中から好きなものを選べという。基本料金はメークと写真撮影までで、写真の複製はデータでも、焼き増しでもオプション価格である。あまり景気よく選ばれても困るので、適当な2枚にしておいた。
さて、イベントの1弾目が終了して、いよいよメインのディナーである。
日比谷から千代田線で、表参道まで。表参道B2から徒歩30秒でAOビルの中に目指す「カフェ・ラントマン」はある。
このレストランは、ウィーンのブルク劇場の隣にある、ウィーンの老舗カフェのフランチャイズ版である。日本では、小田急グループの「ジロー・レストラン・システムズ」が運営している。
本店の様子が知りたい方は下記を参照してください。
さて、この表参道の「カフェ・ラントマン」は小田急グループの経営とはいえ、インテリアも料理も本格的である。本場のウィーン料理を堪能する。
ビール3杯とカンパリ・オレンジ、前菜にターフェルシュピッツのゼリー寄せとロールハムサラダ、メインにヴィーナー・シュニッツェルとターフェル・シュピッツとグラーシュの3皿、食後にカイザー・シュマーレンとブフテルン、カフェは、マリア・テレジアとモーツァルト、お値段締めて13400円。財布にもリーズナブルである。
シュニッツェルはその昔、オーストリア・ハンガリー帝国がハプスブルグ朝だったころ、ラデツキー行進曲で名高いラデツキー将軍が、ミラノ遠征の際、ミラノ風カツレツのレシピをウィーン宮廷料理に持ち込んだという言い伝えがある。揚げ色の黄金色がハプスブルグ王家の栄光を表しているとも言われている。
ターフェル・シュピッツは牛肉と野菜をボイルしただけといういかにもシンプルな料理。質実剛健を好んだオーストリア王家のカイザー・フランツ・ヨーゼフ皇帝が好んだと伝えられる。
グラーシュはハンガリーからの伝来料理で、ハンガリー特産のパプリカ味で仕上げられている。
カイザー・シュマーレンは、干しブドウ入りのパンケーキをちぎって、粉砂糖をかけ、アプリコット・ジャムを添えて食べるという、こちらも至って簡単なお菓子。これも質実剛健を旨としたフランツ・ヨーゼフ帝が好んだことから、「カイザー」の名称がつけられた。
どの料理も美味しい。この前来た時よりも、どの料理も、ボリュームが増しているように思えた。ケーキのアップフェルシュトゥルーデルやトルテ類が品切れになっていたのがやや不満。
今晩はかーたんと素敵なひと時を過ごした。また来よう。
帰りは寒風吹きすさぶ中を徒歩で渋谷まで出る。渋谷からバスでご帰館。10時を回っていた。
我が妻の生まれし建国記念の日 素閑