今日、下北沢に出かけて、オオゼキで青森産の蕗の薹が売っていた。
この早春の味覚は、いささか、食い遅れたが、食うにしかずである。
1パック買い入れた。
しかし、このオオゼキの1パックというとかなりな量である。
しかも鮮度が落ちないうちに食わなければならない。
夕飯に、味噌和えにし、味噌汁にも、香味として散らすどころか、椀に溢れんばかりの具として入れた。
美味美味である。
酒の肴に、蕗の薹の味噌和えは絶好のものである。
前のエントリーで、オカブは夜は酒を飲まないと言ったが、今日の酒宴は日の高いうちから始めた。
佳きかな佳きかなである。
蕗の薹というと、5月の上高地を思い出す。
学生時代、オカブは5月の連休に必ず穂高に岩登りに行った。
入山の時は、ひっそりと鳴りを潜めていた蕗の草が、1週間ほど経った下山の時には、徳沢の辺りでは薹が開ききって、もう食うわけにはいかないほど伸びきっていた。 ああ、勿体ないと言いながら、帰りの足を速めたものである。
だから、山屋を長く続けていたが、山でこの春の味覚の恩恵に与ったことはない。
今晩、酒の相手のかーたんにこんなことを語って、管を巻いた。
蕗の薹若き日思いつ酒を酌む 素閑
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