かーたんとの休暇、最終日。
どこかでご馳走を食べようということになり、出かけたのが若林のイタリアン『フォルツァドンナ』。
このお店は手頃というかこちらが申し訳なくなる料金で、素晴らしく美味い創作イタリアンを供してくれる。
オカブがこの僅かばかりの食味人生で体験した中で、間違いなく総合点一位の店だ。パリの三ツ星レストランも敵わない(尤も行ったことがあるのはマドレーヌにあった『リュカ・カルトン』一軒だけだが)満足度だ。
こちらの『フォルツァドンナ』、こんなに素晴らしい店は大いに流行ってほしい反面、席が取れないほど流行っても欲しくない複雑な心境だ。立地は非常に悪い。最寄り駅は世田谷線「若林」だが、この世田谷線自体がローカルな路線で、昔チンチン電車と言われていたのは別として、特別の用事がなければ乗る機会は殆どないだろう。しかも表通りの世田谷通りから外れたビルの地下にあり、見つけにくい。しかし、三軒茶屋に夕刻、または夜にお越しの際は是非、この『フォルツァドンナ』に寄っていただきたい。三軒茶屋から世田谷通りを歩いて環七の手前、徒歩15分くらいの距離だ。それだけ歩いても行く価値がある。
こんな良心的で素晴らしい店の経営者も従業員もハッピーになって欲しいから、 また、ここを訪れた方にリーズナブルな値段でマスターの考案になる素晴らしいイタリアンを楽しんでハッピーになっていただきたいから、大いに『フォルツァドンナ』をお薦めする。別に他意はない。回し者ではないからご安心を。
このお店ディナーしかやっていない。17時から。あと月曜日定休。
さて、前宣伝はこれくらいにして、かーたんと連れだって代沢十字路から太子堂・若林のくねくねした住宅街を抜けて6時半にご入店。
大分ご無沙汰してしまって、マスターに久闊のご挨拶。
まずは、ビール。ジョッキで550円である!!
ビールのアテに豚トロのスモークと鯖のスモーク・ビネグレットの小皿。一つ350円!!しかもどの料理にもマスターの創作意欲がにじみ出ている。
かーたんは野菜系で行きたいというので、蒸し鶏のチャイナ・サラダ。
オカブはレアビーフの叩きを。
しかし、かーたんも肉が大分食べられるようになってきて殆どシェアする。
ドンナ風生春巻き、エビの香草アメリケーヌ・ソース(これが絶品でかーたんの大好物) 、季節の野菜とスモークト・ポークのオーブン焼き、ポークの香草パン粉焼き。
ドルチェにキャラメルムースとキャラメルアイスクリーム、これにビール五杯と紅茶を頼んでお会計は締めて8900円也!!ワォッ!本当にこちらが申し訳なくなる。マスター、グラチェ!
美味い料理を堪能した夕べに満足して、美しい春の宵を、家まで歩いて帰った。
かーたんの体調も、今日は大分いい。
素晴らしい一夜だった。
朧月今年も春がめぐり来ぬ 素閑
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