鳥バカ日記

インコと暮らす楽しくシアワセな毎日。
我家の愛しい鳥さんのことを綴った、親ばか、鳥ばか日記です☆

《人生初ジンベエザメ!!》2004年小笠原ダイビング旅行12

2004年10月22日 | 小笠原・父島&母島ドルフィンスイム
《2年ぶりの母島へ》2004年小笠原ダイビング旅行1

《ミズタマヤッコ》2004年小笠原ダイビング旅行

《母島島内観光でメグロに出会う》2004年小笠原ダイビング旅行3

《父島でダイビング》2004年小笠原ダイビング旅行4

《孫島と沈船ダイブ》2004年小笠原ダイビング旅行5

《ハシナガイルカ》2004年小笠原ダイビング旅行6

《ピグミーシーホース》2004年小笠原ダイビング旅行7

《父島1周とマッコウクジラツアー》2004年小笠原ダイビング旅行8

《原チャリで父島観光》9

《初めて見たヘルフリッチ》2004年小笠原ダイビング旅行10

《ハンドウイルカ&ハシナガイルカ&マダライルカ&マッコウクジラ!!》2004年小笠原ダイビング旅行11

からの続き・・・



☆ ☆ ☆ ☆


10/22 ジンベエザメと泳ぐ!!!
パパヤのケータ島ツアーに参加。

なんとこの日の参加者は私たち2人を含めて計3人!ケータに行けるというのに!参加者3人?!

ケータ列島とは、父島から船で約2時間。夏から初秋までにかけての、海峡の安定したときにしか遠征できない

小笠原の中でも格別に美しい海を体験できる場所なのです。



船が孫島を過ぎケータ列島最初の島、嫁島に向かっているとき、貸切状態の船で私はのんびり横になってました。

すると今日の船長のナオトさんが船内マイクで

「なんかでっかい茶色い影が見えます!」と言うので、茶色い影ってなんだろう?カメか?なんて思いながら2階のデッキにあがってみる。

ナオトさんが指差すほうを見てみると、確かに水面下になにかでっかい影。なんだ?

かなり大きそうなので、 「マンタかなあ?」等と言いながらながめていると、シャキーンと背ビレが出てきた。

「サメだ!!」

なんだかわからないけど、とにかく相当でかいサメだ!なにザメだー?イタチか?

そのサメはどんどん私たちの船の方に向かって近づいてくる!ドキドキ!

ナオトさんが、「頭が四角くて、白い点々があったらジンベエ!」と言うので、まさかジンベエじゃないだろうと思いながら、

近づいてくるサメを覗き込む。ある!白い点々!あの特徴的な大きくて四角い頭が見える!

「ある!白い点々がある!ジンベエや!!」夢中でそう叫ぶと、船内は一気に興奮状態!!

「海に入っていいですか?」とスタッフの女の子が聞くと、ナオトさんも興奮状態で 「いいよ!いいよ!でもイタチザメだったらごめんね!」と明るく言う。

イタチザメだったらシャレにならない。命までとはいかなくても、足の1本や2本なくなってもおかしくない。

でもジンベエだと確信した私たちは大急ぎで1階に降り、あたふたしている。

ウエットスーツを中途半端に腰までしか着てなかった私。いつも着るだけですごい時間がかかる。

グズグズしてたらジンベエがどこかへ行ってしまうかもしれない・・・とにかく大急ぎでウエットを着る。いつもとは比べ物にならないスピードで着れた。



3点セットを着け、海に入る。ものすごく青く、透き通っている。でも、あれ?ジンベエはどこ?いない・・・

水中から顔をあげると、ナオトさんが「いま、船の舳先にいる!」と叫んでる!

あわててまた海の中をのぞくと、パパヤの船、ミス・パパヤの真下に世界最大のサメ、ジンベエザメがいました!!!

おっかなびっくり顔でこちらを見ています!うおぉおぉおーーー!と私は海の中にもかかわらず叫んでいました。

大きな頭に小さなかわいい目。まぎれもなくジンベエザメです。

私たちとジンベエザメは一瞬の間、時が止まったかのようにお互い動かないまま見つめあっていました。

それがどれくらいの時間だったかはわかりません。もしかしたらほんの1秒か2秒だったのかも。

空白のように感じられたその時間を、確かにジンベエと共有することができました。

その後、ジンベエザメは向きを変え、私たちとは反対側に向かって泳ぎ、次第に深く潜っていってしまいました。

その後姿には灰青色の体に白い斑紋模様がはっきり見えました。

大きな尾びれを左右にゆっくりと動かしながら泳ぎ去る姿を、
体中にシアワセをぎゅうぎゅうにつめこまれたような気持ちで見送りました。



船に上がってからも、私たちの興奮はしばらくさめやらず。

スタッフの女の子以外、海に入った3人はみんな水中カメラを持って海に入っていたのに、
誰ひとりシャッターを押してませんでした。

シャッターを切ることすら忘れてしまうくらい夢中で見とれてたのか、
カメラ越しじゃなく生で見たいって思ったのか、
今思えば1枚くらい押しとけばよかったなーって気にもなるけど、とにかくそれどころじゃなかったんだろうな・・・

船上ではナオトさんも、バッテリーの切れたビデオカメラで一生懸命撮影しようとしてたそうです。

そんなわけで、このジンベエの記録は何ひとつ残ってないけれど、
私の脳裏には今でもはっきりこのジンベエザメが焼きついています。

★★

今年の七夕の日、短冊に書いた願い事、『ジンベエザメと泳ぎたい』

もう叶ってしまいました!

ジンベエザメといえば、死ぬまでに一度は会いたい海洋生物として挙げられることが多くて、

私も死ぬまでに会えたらいいなーと思ってたんだけど、こんなにはやく会えちゃうなんて・・・

私はもう死ぬのか?いやいや、死んでたまるか!まだまだ会いたい生物いっぱいいますから。



☆☆

イソマグロが旋回する嫁島マグロ穴は、ダイビングポイントとしても有名です。



夏場のもっと波の穏やかな日だと泳いで入れるのですが、
穴の中は白波が立っていて、「入ったら100%死ぬ」ような状態でした。

この嫁島の周辺はイルカも多くて、
この日も数頭のミナミハンドウイルカに出会えました。

結構みんなカメラ目線でしょ?















★★★★

いちばん先頭を泳いでいる背中に2つの白い丸い傷があるコは、
私が2年前に小笠原に来てイルカと泳いだときに撮った写真にも写ってたコです。



小笠原ホエールウォッチング協会では、
昨年より小笠原の沿岸で出会うミナミハンドウイルカの定住性の研究するための個体識別調査を本格的にはじめたそうです。




このコにはまだ特に識別されておらず、名前もついていないようですが、
この周辺でよく出会うイルカとして、パパヤ的には有名なイルカさんだそうです。




ケータ周辺には、嫁島、ナコウド島、聟島の大きな3つの島の他にも、
小さな島や、多くの岩があり、その景観も独特。

海の様子も荒々しく、とてもワイルドな印象を受けます。


モニュメントのように立ち並ぶ岩





聟島(ケータ)でブイを取ってランチタイム。ひと泳ぎしましたが、かわいいフグに夢中になっちゃいました。

ケータは草原が広がる平らな島。

何度か来たことはあるのですが、まだダイビングで来たことはないので今度来るときはぜひとも潜りたい!

ダイバーが泣いて喜ぶようなすごいポイントがいっぱいあるみたいです。

ダイビングでは海峡の安定する真夏の時期でも、ケータまで遠征できることはなかなかないみたいですけどね・・・





このあたりの島々は、海鳥の営巣地になっていて、海鳥の数もハンパじゃなかったです。

カツオドリも、ものすごくたくさんいました!



船にも興味を示して、様子をうかがいに来るコもいいっぱいいました!




帰りにも嫁島周辺でミナミハンドウイルカに会うことができました!



イルカさんたちは、あんまり遊ぶ気はなかったみたいですけど、

明日のおが丸で帰る私は、帰る前にもう1度嫁島のイルカさんに会えてよかったです。




今日はすごかったなあ・・・ジンベエ!

脳裏に焼きついたその姿を思い出すだけで、体中からうれしさがこみあげてきます。



生涯忘れられない日になりました。

ホントに、〝生きてる〟ってスバラシイわ。




つづく・・・