「はるかに遠い夢」
天正七年(1579年)夏
家康は信長に呼び出され、佐久間信盛より、「岡崎にて謀反の噂あり。」
信長は、何も指図はしないので、家康自身が、処分を決めるようにと言い放ちます。
家康は、信康に、「信長と手を切る。」と言いますが。
瀬名は、五徳に、自分たちの悪行を信長に知らせるように。
家康は、何とかして二人を助けようとしますが。
瀬名も信康も、このような状況下では、自分たちが責めを負って、自害するしかないと決めていたようです。
瀬名が自害しようとしているとき、家康が駆けつけますが、あり得ないことだと思います。史実では、家康と瀬名の関係は、冷えきっていたようですし。
ただ、このドラマでは、二人はお互いに想いつづけているという設定でしたので、家康が、瀬名が自害しようとしているときに、かけつけるもありなのかもしれません。
あくまで、ドラマとしてはです。
ドラマでは、家康は逃がそうとしていた二人が、潔く散っていったということになりました。
二人とも、悪人ではなかったということです。
私のこれまでの築山事件の印象は、信長の指示で、家康は、正室と長男を殺すことになり、なんて、信長は、ひどいことをする人だと思っていました。
真実は、どうだったのでしょうね。
このドラマのようだったとしたら、徳川時代を築けた要因が、瀬名と信康の二人にあったということになるのかもしれません。
二人は、徳川家の犠牲になったということです。
ドラマの大きな山場だったと思われる今回、次回から、どんな展開になるのか。家康にとって、これほど盛り上がる事件は、起きるのか。
次は、本能寺の変でしょうか。家康は、本能寺の変のとき、どのような行動をとったのか、良く知りません。
家康からみた本能寺の変というのも、興味深いところです。