ポチの女房

専業主婦のつぶやき

映画『夢売るふたり』

2012-09-26 22:05:28 | 映画
西川美和監督のスタジオパークからこんにちはを見て、とても見に行きたくなった映画です。
西川監督は広島出身の女性監督。
『ディアドクター』に続き2作目の鑑賞となります。
阿部サダヲさんが好きで、松たか子さんも、演技力ある女優さんだと思っていたので、この2人が夫婦役なら間違いないだろうと思い、見に行ってきました。
ネタバレを含む感想を書きます。








ずばり毒のある映画だなと思いました。
見たあと、ハッピーな気持ちにはなれませんでした。人間の悪い面を描いていたように思います。
夫婦で結婚詐欺をするわけですから、ハッピーエンドはあり得なかったでしょうけど。
夫婦役の2人の演技は秀逸、特に松さんの目の演技が怖かったです。
夫・貫也がいろいろな女性をだますわけですが。
重量挙げ選手をだますとき、いたたまれない気持ちになりました。こんな人をだましてはいけないと思いました。ここで、だますことを踏みとどまって欲しいと思ったのですが。
途中、エッチなシーンがいくつかあり、それがR-15指定になった原因だと思いました。が、これらのシーンは必要だったのか?と思います。そのシーンがなくても充分伝わるものがあったのではないかと。
ラスト、探偵者の人を子供が刺します。その身代わりに夫がなるわけです。たぶん貫也は、結婚詐欺をやめるきっかけが欲しかったのでしょう。その刺した人が亡くなったわけではないので、ホッとするところはあるのですが、他の終わり方はなかったのかなとも思いました。

西川監督が、たくさんの取材をされた上での映画、面白かったのですが、面白かっただけではすまされないどんよりした感じが心に残りました。

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