「最後の記憶」 綾辻行人 2005年12月19日 | 読書 波多野森吾の母、千鶴はアルツハイマー病に似た『白髪痴呆』と言う病気で入院していた。 この病気は新しい記憶から忘れ、最後は昔の印象の強い記憶が残るという。 千鶴には幼い頃から、白い閃光とショウリョウバッタが飛ぶ羽音に恐怖を示した。 その恐怖は汚い黒い服を着て顔のない何者かが襲って来て、子供達を大勢殺したと言う事に結びついていた。 森吾は『白髪痴呆』が遺伝する事を知って、無気力になる。 と同時に顔のな . . . 本文を読む