しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「晴子情歌」 高村薫  

2007年04月10日 | 読書
福澤晴子はこの300日、インド洋にいた息子の彰之に100通もの手紙を書き送り、息子の方はそれらを何十回も読み返す。 手紙には晴子の祖父母のことから、今にいたるまでのことが書かれていた。 晴子は東京・本郷の下宿屋の娘、岡本富子と青森から下宿して来ていた野口康夫の間の長女として生まれる。 富子がまだ若くして亡くなり、康夫は晴子と3人の弟妹を連れて生家のある筒木坂に戻り、自分は漁船に乗って働くからと晴 . . . 本文を読む
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