しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「病葉草紙」 京極夏彦

2024年12月27日 | Weblog
「病葉草紙」  京極夏彦  文藝春秋   八丁堀にも程近い、八軒長屋二棟の因幡町籐左衛門長屋は25歳の藤介が差配をしている。薬問屋だった籐左衛門が50歳を前に隠居し、その少し前に建てた長屋。主に母親の千代が差配の仕事をしていたが、5年前に千代が逝き、その仕事を藤介が引き継いだ形だった。治安も悪くなくその所為か店子の身持ちも悪くなく、平穏であった。藤介は日に1度長屋を訪れて様子を見るが、1人気にして . . . 本文を読む
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