「西の魔女が死んだ」 梨木香歩 新潮文庫
まいは中学に入って直ぐの5月、登校拒否を起こす。
「私はもう学校へは行かない。あそこは私に苦痛を与える場でしかないの」と真剣に言うまい。
ママは「田舎の母のところでゆっくりさせる」決断をする。
祖母は外国人で、自然に囲まれた古い家にひとり暮しをしていた。
祖母が大好きだったまいは、一緒にジャム作りや家事をして過ごす。
そして、魔女の話を聞き、魔女の家系だと知ったまいは、その力を身につけたいと考える「魔女修行」を始める。
まいのその後を書いた短編「渡りの一日」収録。
西の魔女は祖母のこと。
魔女修行と言っても、まず規則正しい生活をすること。
そして、「いちばん大切なのは、意志の力。自分で決める力。自分で決めたことをやり遂げる力」
その他、一緒に行動しながら、まいに色々な人間として大切なことを話していく。
死について、生きて行くことについても語られる。
大人でも、参考になることばかりで、人との付き合い方を考えさせられる。
英語の教師だったというから、それも関係あるのかも。
自然に囲まれた環境もよく、とても優しい空気が流れる物語。
ただ、まいと祖母は感情の食い違いもある。
それは年齢的なもので仕方がなく、まいが大人になっていけば自然と分かることだと思った。
だから、ラストの最後のメッセージからの部分が、意外だった。
それまでの雰囲気をそぐわない感じがする。
急にメルヘンにならなくてもいいのではないか。
まいはそれがないと祖母の愛を実感出来なかったのだろうか。
それもちょっと寂しい。
印象に残った言葉
「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。
サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。
シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」
まいは中学に入って直ぐの5月、登校拒否を起こす。
「私はもう学校へは行かない。あそこは私に苦痛を与える場でしかないの」と真剣に言うまい。
ママは「田舎の母のところでゆっくりさせる」決断をする。
祖母は外国人で、自然に囲まれた古い家にひとり暮しをしていた。
祖母が大好きだったまいは、一緒にジャム作りや家事をして過ごす。
そして、魔女の話を聞き、魔女の家系だと知ったまいは、その力を身につけたいと考える「魔女修行」を始める。
まいのその後を書いた短編「渡りの一日」収録。
西の魔女は祖母のこと。
魔女修行と言っても、まず規則正しい生活をすること。
そして、「いちばん大切なのは、意志の力。自分で決める力。自分で決めたことをやり遂げる力」
その他、一緒に行動しながら、まいに色々な人間として大切なことを話していく。
死について、生きて行くことについても語られる。
大人でも、参考になることばかりで、人との付き合い方を考えさせられる。
英語の教師だったというから、それも関係あるのかも。
自然に囲まれた環境もよく、とても優しい空気が流れる物語。
ただ、まいと祖母は感情の食い違いもある。
それは年齢的なもので仕方がなく、まいが大人になっていけば自然と分かることだと思った。
だから、ラストの最後のメッセージからの部分が、意外だった。
それまでの雰囲気をそぐわない感じがする。
急にメルヘンにならなくてもいいのではないか。
まいはそれがないと祖母の愛を実感出来なかったのだろうか。
それもちょっと寂しい。
印象に残った言葉
「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。
サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。
シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」
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