しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「死体は笑みを招く」  ネレ・レイハウス 

2017年03月29日 | 読書
「死体は笑みを招く」  ネレ・レイハウス   創元推理文庫    
 MORDSFREUNDE     酒寄進一・訳

2006年6月ドイツ、ホーフハイム。
オペル動物園で刈り取った草の山から手首で切断された左手が発見される。
そして、牧草地から男性の死体が見つかる。
死んでいたのはハンス=ウルリヒ・パウリー、高校教師であり環境保護活動家だった。
生徒には人気があったが、道路建設の反対や、動物園の動物虐待などの活動で、様々な人に憎まれていた。
別れた妻のマライケ・グラーフ、隣人の農家で市議会議員のシュヴァルツ、動物園園長クリストフ・ザンダーなどなど。

刑事オリヴァー&ピアシリーズ、第2弾。







シリーズとしては第2弾だが、日本で出版されたのは4作目。
シリーズ物は順番に読みたいが、『深い疵』が面白かったから後が続いていると言う事なので、仕方がない。
確かに、今までの中では『深い疵』が断トツに良かった。
結構オリヴァーとピアを取り巻く人間関係も面白いが、その辺りは前後すると混乱する。

今回の事件は、登場人物も多く犯人らしき動機を持った人もたくさん。
読みながら、誰が誰だったか振り返って確かめたり。
出て来る話題も多い。
学生同志のワイワイした人間関係も入って来て盛沢山。
きっと犯人らしくない人が犯人なのだろうなと、思いつつ。
捜査するオリヴァーも、私情で混乱して勘が働かないとか。
おいおい大丈夫かと思うが。
そう言えば、オリヴァーって前もこうだったなと思い出す。
結局、犯人の方が動き回ってボロを出すパターンで集結して行く。

ピアとクリストフの出会いも書かれているとあとがきにあったが、その後に書かれていたクリストフを思い出せない。

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