しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「スキッピング・クリスマス」 ジョン・グリシャム 

2005年12月02日 | 読書
ルーサーとノーラのクラウン夫婦は10月、大学を卒業した娘のブレアを海外派遣隊でペルーに送り出した。
娘のいないクリスマス。クリスマスの大騒ぎに疑問を持っていたアーサーは
クリスマスをスキッピング(すっぽかす)して、
豪華客船でカリブ海クルーズに出かける計画する。出発はクリスマス当日。
クリスマスのすべての行事をすっぽかすクラウン夫妻。しかし、周りからはブーイングが起こる。
なにしろ、ストリートに1軒だけ、飾りのない家があるのだから。
それを無視して頑張っていた二人に、クリスマス・イヴの当日、2年は帰ってこないはずのブレアから婚約者を連れて帰国するとの連絡が入る。そして、クリスマスパーティーを楽しみにしていると。
旅行の事が言えなかったノーラは大慌てでクリスマスの準備を始めるが・・・。
クリスマスには奇跡が起こると言う、クリスマス・ストーリーでもある。

グリシャムはコメディーも書けるんだ。
さすがに、読み始めたら止まらない面白さ。
アメリカのクリスマスの行事はたくさんあるのだ。全部すっぽかさなくてもいいのでは、とも思った。
日本とはお祭り度が違うし・・・でもそのお祭りに反発したかったルーサーの気持ちも分かる気がする。
結局、ルーサーは屋根に「雪だるまのフロスティ」を設置しようとして、屋根から滑って、宙吊りになってしまう。
助けてくれたのは、ブーイングしていた、ご近所さん達。
そして、ブレアの帰国を知り、パーティーの準備もしてくれる。一応ハッピーエンド。
ルーサーの気持ちが凄く丁寧に書かれているので、心の動きがよく分かる。人との付き合い方って難しいけれど、素敵かもしれないと思わせてくれる。

雪だるまのフロスティは、落ちて壊れてしまう。宙吊りになっているルーサーより、雪だるまを心配している近所の子供たちが、可笑しい。子供ってそうだよね。
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