しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「ミュンヘン 真実の暗殺者」 ドキュメンタリー

2007年06月12日 | 映画
1972年、ミュンヘンオリンピック中の選手村でパレスチナのテロ組織『黒い九月』により、イスラエル選手11名が殺害された。
その報復の為、イスラエル政府はテロ首謀者、11名を暗殺する計画を立てる。
実行は政府の秘密組織モサド。
実際暗殺メンバーだった人物や、犠牲になったイスラエル選手の家族のインタビューもまじえたドキュメンタリー番組。


映画「ミュンヘン」を先に見たが、このドキュメンタリーの方が見応えはある。
暗殺計画も映画だと、ちょっと行き当たりばったり的な所も感じられたが、本当はかなり綿密に計画して実行に移しているのが分かる。係わった人数も多い、まさに国として取り組んでいる。
しかしそれがイスラエル国民の意思かといえば、そうではない。
遺族は暗殺に対しては戸惑いを持っている。
命を奪うことよりも、裁判などで裁いて欲しいという思い。
そして、間違えて暗殺してしまった例もあった。
暴力の応酬は暴力でしか返って来ない事に気がついている人は大勢いるのだと思う。
それなのに暴力がなくならないのは、そこに別の思惑が絡むから。
映画よりドキュメンタリーの方が重く圧し掛かる。
イスラエルとパレスチナの問題は2国だけにかかわるものではないし、ミュンヘンが始まりでもない。
そして、今もまだ先が見えない。
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