ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

済州島国際平和会議報告(5) 2/26

2012年03月06日 | ジュゴンブログ
最終日の4/26は基地建設現場へのアクションの日です。



メインゲートは閉ざされていました。
村長がまず発言。「世界からも、海軍基地建設に反対して多くの人が
集まっている。今日は工事を進める海軍の責任者に、面会をもとめ、
人々の意見を聴くことを要求する」



つぎつぎと、平和会議参加者が発言しました。
SDCCの「NO BASE SAVE DUDONG]のバナーも見えます。



もうひとつの搬入ゲートへむけて行進。



みんなで、ゲートをノックして(ちょっと手荒なノックでしたが)面会を
求めます。



右側のメガネの男性が、警察の現場責任者。村長が、警察から海軍に面会を
取り次ぐよう説得しています。警察の現場責任者も済州島出身者。対応に
苦慮していましたが、「海軍に要望は伝える」と、取り次ぎを了承しました。

しかし30分後、「やはり海軍は会わない」という返事だけを持ってきました。



いったん、団結小屋にもどり、昼ごはん。



西側の漁港から、シーカヤックで基地建設現場に入ります。



建設現場の岩場に20名以上が上陸し、海軍に面会を求めましたが、
警察が阻止線をはっています。

私は帰国の日であったため、上陸はせず、港の突堤からカヤックを見送りました。



頂に雪をまとったハルラサンと村と建設現場を分断する分離壁。
「ハルラサンがあって、美しい海があって、いいところでしょう」
という、日本から参加した、御両親が済州島出身という在日の
仲間の言葉が、心にしみました。

この日、結局岩場で、平和会議参加者、村民あわせ約10名が逮捕されました。
即座に警察署への抗議行動が行われ、深夜には全員釈放されたそうです。

昨年来、逮捕者はのべ約200名にのぼるそうです。特に、4/3事件終結後で、
はじめて地元の警察署長が韓国本土出身者に代わってから、不当な逮捕
が増えているそうです。



村の入り口には「基地建設は第2の4/3事件だ。警察署長はただちにやめろ」
という横断幕が掲げられていました。その意味を実感しました。

沖縄も済州島も、平和と命の島に代えていくため、済州島の人々とも
つながって「基地ではなくジュゴン保護区」の活動を、9月IUCNに
むけて強めていきたいと思います。

P.S ☆緊急のインターネット署名にご協力お願いします。
  http://www.thepetitionsite.com/1/save-gangjeong-village/#taf

  http://www.avaaz.org/kr/save_jeju_island/?woneUcb

  ☆3/7現在、現地では海岸の岩場を爆破するための爆薬が強硬に搬入され、
   住民・支援者と警官隊の厳しい対峙が続いています。
   現地を支えるためにも署名の拡散にご協力お願いします。
   
   くわしくは 「ヘッドライン済州」
   http://www.headlinejeju.co.kr/news/articleView.html?idxno=144108

☆じゅごん(完)

済州島国際平和会議報告(4) 2/25

2012年03月06日 | ジュゴンブログ
3日目。2/25は村民との交流を中心としたプログラムでした。

朝すこし早く起きて、ひとりで建設現場のゲート付近に行きました。



建設現場を囲うフェンスに、基地の完成図が掲げられていました。
「済州島の新たな名所になる・・・」というようなことが、書かれて
いるらしいです。(読める人に聞いたのですが。ハングルわかる方、
記憶が間違っていたらすいません)



毎日、朝7時から8時まで、ゲート前でスタンディングして作業車両の
運転手さんたちにアピールしている学生さん。
「基地建設に抗議してハンストしている神父が、18日目に入った」と
書いてあるそうです。毎日アピール内容は変えているそう。



警備の警官たちが食べた弁当ガラ。「警官は分別しないのよ。環境の
ことなど何も考えていない」と学生さんが憤っていました。



もう一つのゲートは開いていました。海岸の岩場を砕く重機が見えます。
美しい岩場が砕かれていく。かなしい気持ちです。



ホテル前で一日の行動の説明。説明しているのは、愛称ベンジー。
カンジュン村にとどまって9か月のフランス人。5か国語ぐらいが
できて、平和会議事務局の中心でがんばっていました。





午前中はカトリック教会のコミュニティセンターで住民との交流会。
地元のお年寄りが次々発言。村を守るために基地にずっと反対して
きたこと、世界から支援してもらってうれしいということ、など
をお話しされていました。



スゥェーデンからの参加者の発言。





交流会終了後、メインゲートに向け村内をデモンストレーション
しました。先頭は地元の若者のチャングです。とても賑やか。



ずっといっしょにいるワンコ。抱いているのは、ソウルの近くから
きた高校生。「学校が環境問題に熱心で、先生の紹介できました」
と言っていました。



コミュニティセンターに帰ってきました。これから昼食です。
昼食のとき、向かいにすわったおじいさんと少し話しました。
「来てくれてありがとう。でもまずここの食事がみなさんの
お口に合うかが心配です・・・」食事はとてもおいしかったです。
優しい心づかいに、気持ちが暖かくなりました。









昼食後の休み時間、高校生たちに「ジュゴン♡フラッグ」を描いてもらいました。
9月の済州島IUCNで展示することを説明すると、みなさん一生懸命描いてくれま
した。

午後からは、村の東側にあるカンジュン川と河口付近の岩場を見に行きました。



カンジュン川の河口。冬の乾季でも枯れない川は済州島でカンジュン川しか
ないそうです。岩盤の上を清流が流れ、海に注ぎます。



岩場で、済州島の成り立ち(火山島)やカンジュン村の自然と生活について
説明をうけました。





夜は8時からろうそく集会。村民と国際集会参加の人たちみんなで、もり
上がりました。なんとこの「ろうそく集会」は、通常は規模は小さいもの
の、コミュニティセンターで毎晩やっているとのこと。

閉会後ホテルにかえる途中、村のおばあさんといっしょになりました。
「最初は毎晩大変とおもったけど若い人と一緒に楽しめるし、いまは
苦にならないよ」と話しておられました。

雄大な自然と暖かい村人たち。
この村と海に基地はいらないと、あらためて思いました。

☆じゅごん (つづく)

P.S 緊急のインターネット署名にご協力お願いします。
  http://www.thepetitionsite.com/1/save-gangjeong-village/#taf

  http://www.avaaz.org/kr/save_jeju_island/?woneUcb