乗った後の景色

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ミドドク(エボヤ)祭り

2017-04-21 | 韓国
 ホヤは韓国でも日本でも盛んに食べられていますが韓国で食べられているホヤの仲間「エボヤ」となると日本では食べたことがありません。エボヤは韓国語でミドドクといいホヤよりずっと小さく、味はホヤに近いものの食感は全然違います。このエボヤの韓国を代表する産地が慶尚南道昌原市は馬山郊外の鎮東面で、4月にエボヤ祭り(ミドドク祝祭)なるものも開かれるというので行ってみることにしました。

 まず馬山駅前から昌原市内バス70番に55分ほど乗り鎮東面の中心にある鎮東換乗センターに出ます。


 祭りの会場は巌光港という漁港で鎮東換乗センターから1.5㎞くらいとそう遠くないのですが祭りのために無料のシャトルバスが運行されていました。


 会場は大変広くエボヤ料理の食堂をはじめその他飲み物食べ物雑貨など屋台がずらりと並び中心にステージが設えられかなりの規模です。韓国の祭りや市場につきもののアメ売りもハサミを鳴らしながら売り歩いていました。


 主役のエボヤは会場中に大量に用意されそこここで剥かれています。小さく食べるところが少ないことを考えると剥く手間が大変な食べ物だと改めて思いました。


 行列ができているので何かと見ると生のエボヤのパックをタダで配ったりエボヤビビンパを試食できるコーナーで私も負けじと並びます。エボヤビビンパをもらって食べてみたところエボヤの味がご飯によく合っていて大変美味しく気に入りました。


 さらに食堂に入ってエボヤの刺身とジョン(お好み焼き風のもの)を食べることにします。新鮮なエボヤの刺身はさわやかでジョンは香ばしくどちらもいいものです。


 エボヤの仲間のシロボヤ(オマンドゥンイ)というものも韓国では食べられていてこれも販売されているのが目につきました。エボヤより安く食感はコリコリとしています。


 ひと通り会場を見物してシャトルバスに乗ろうかと出口に向かうと普段は漁協の直販場の建物でエボヤその他の魚介類の刺身屋が店開きしているのが目につき覗いたらエボヤ以外も食べたくなってしまいました。注文は20000ウォン単位とメニューにあり韓国の刺身だけにかなり多そうですが1人なので10000ウォンで何か食べられないかと聞いたところボラならと大丈夫とのことでさばいてもらうことにします。


 生け簀から掬ってパキッと手際よく頭を折り放血後さばかれていく様子を見ていると食べる前からウマそうです。少なくしてもらったとは言え1匹分の刺身なので結構量があるもののもともと美味しい上にワサビ醤油の他味噌やごま油、ニンニクなども使い葉で巻いても食べる韓国風の食べ方だと飽きずに済みます。ボラは水質が悪いと臭くなりやすい魚ですがこの辺りはエボヤを養殖しているだけあり海がキレイとみえ臭みは全くありませんでした。考えてみればボラが飛び跳ねているのを見たり台湾でカラスミを買って来て食べることはあっても身を食べる機会は意外となくなんだかトクした気分です。


 というわけで大変楽しいというか美味しいお祭りでした。