乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

ターラント(プーリア州)

2011-07-06 | イタリア
 今回はイタリア南部、プーリア州ターラント(タラント・Taranto)の話です。ターラントというと鉄鋼くらいしか思いつかず工業都市のイメージで観光旅行向けの街ではないかなと思っていましたが、駅からそう遠くないところに旧市街が広がっていて思ったよりのんびりしていました。

 ではまずターラント駅から話を進めていきます。ターラントの街は北西から南東に駅~橋~旧市街~橋~新市街という配置になっていて、駅は北西の街外れです。駅前と並木の駅前通りは閑散としていますが割と頻繁にバスが来ては折り返していました。


 旧市街は駅のある場所と新市街の間にある小島で、どちらとも橋でつながっています。旧市街と新市街はかつて陸続きだったのを船を通すために運河を通して切ってしまったのだそうです。なので駅前通りを抜けたら橋を渡って旧市街に入ります。海を臨む悪くない眺めでした。


 旧市街の島に入るとまず噴水を中心とした丸い広場があり、駅から来るバス通りはここで上下線に分かれそれぞれ一方通行の道になって旧市街の海っぺりを抜け、新市街に渡る橋へとつながっています。


 徒歩なので広場から旧市街の狭い路地に入りました。建物はどれも壁がはげちょろけであまりキレイではありませんがそれもまた悪くない雰囲気です。


 そもそも「旧」市街ではあるにしてもかなり古風な感じがあります。


 この旧市街にあるAkropolisというホテルに投宿しました。古い建物を改装したのだそうでさすがにキレイです。内装ももちろんキレイで泊まってみて不満はありませんでした。


 ホテルに荷物を置いたらもうちょっと散歩します。ホテルのすぐ近くにある観光名所のドゥオーモは鉢植えがかわいらしい感じです。


 旧市街は小さい島なのでわき道に逸れるとすぐに海が望めます。

 工業都市ながら海水はかなり透明でびっくりしました。


 また旧市街の中に戻って先に進みます。狭い路地の奥にオート三輪が見えました。こういうところでは小回りがきく三輪が役に立つでしょうね。駅側より旧市街の奥の方が空家が少ない印象です。


 路地を出ると市役所前広場で、ここにはギリシャ神殿の円柱が2本だけ残って立っています。


 広場の向かいは海に向かって建つ城跡です。海軍の施設なので入ると兵隊さんがいて軍用車が停まっていたりはするもののまずはのんびりしていました。


 海岸にはカフェやレストランがあり海を間近に見ながら飲み食いができます。


 この辺りでくたびれだいぶ暗くなってきたのでホテルに戻ることにしました。旧市街は夜景になってもなかなか悪くないものがあります。


 というわけで泊まりついでにちょっと散歩したターラントの旧市街でした。徐々に整備されている様子だったのでいずれもっと賑わう観光地になりそうです。

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