乗った後の景色

電車・気動車・バスに乗ることが好きな乗りマニアによる旅行雑ネタブログです。

サンキュー千葉フリーパス(2日目)小湊鉄道・いすみ鉄道

2018-10-16 | 千葉県
(前回・1日目のつづきです。)
 1日目で「サンキュー千葉フリーパス」のモトがしっかりとれかなり「儲け」も出たので2日目はだいぶ気が楽になり、2日目はあまり乗り放題にこだわらないことにしてまず向かったのは君津です。でっかい新日鉄住金の君津製鉄所がある街の玄関らしく北口に出るとバス停には製鉄所の字が目立っていました。


 君津駅北口からサンキュー千葉フリーパスが使えない君津市コミュニティバス人見・大和田・神門線に乗って大和田郵便局で降りると近くに日吉という九州ラーメンの店がありこれが君津でのめあてです。


 かつて君津に製鉄所ができるにあたり福岡の八幡から大勢の移住者がやって来たため九州ラーメン店もできたという流れなのでもう君津のご当地ラーメンと言ってもいいようなものでしょうか。千葉のご当地ラーメンで西の方が関係するものというと「アリランラーメン」を思い出したりしますが、アリラン峠というのはイメージだそうですからくらべると九州ラーメンの方はだいぶ出どころがはっきりしています。おでんをつまみラーメンの大盛を食べたらちょっと八幡気分です。


 食後大和田郵便局から坂を登っていくと新日鉄住金の大和田団地がそびえたっていました。


 球場もあったりなかなかの威容です。ふと花壇を見ると「故郷は近くにつくるもの」という札がありました。九州など遠くから移住してきた人の心持ちでしょうか。


 大和田寮前停留所で日東バスの君津市内循環線A回りに乗り君津駅に戻るとようこそ房総へとウシがいざなうので房総半島の真ん中を突っ切ることにし五井に向かいました。


 五井で小湊鉄道に乗り上総中野でいすみ鉄道とここはお約束のようなコースでサンキュー千葉フリーパスの儲けを増やしていきます。


 タダ乗りして以来のいすみ鉄道に乗っていたら、そういえばすでに大幅な「儲け」が出てるし大原に出たらまっすぐ東京に帰ればいいから急ぐこともないか、と2日目の余裕から大多喜でちょっと降りてみました。車庫を覗くとキハ52-125が見えスノープラウやデフロスタのいかめしさに大糸線で走っていた頃を思い出すと遠くからご苦労さまという感じです。


 古い顔もどきの気動車で大原に出たらちょっと甘いものが欲しくなり駅の近くにあった昭和堂洋菓子店でトマトのアイスクリームなるものを買いました。食べ終わってうつらうつらしていてもなかなか千葉に着かず、ようやく着いた千葉からはまだ東京まで先がありで改めて千葉の広さが感じられこれもサンキュー千葉フリーパスのおかげかもと思ったりです。


 そんなわけで2日目が終わりサンキュー千葉フリーパスで乗った区間の運賃を(ICカードではなく現金で切符を買う場合の値段で)合計したら5470円でした。1日目の合計が5920円ですから2日間で11390円分乗ったことになりサンキュー千葉フリーパスの3900円を引くと儲けは7490円となかなかの金額でまずは満足です。本当は2日連続ではなく1日乗り放題で2000円くらいの方がありがたかったりもするのですが1日使っただけで結構儲けが出るほど乗っているので文句言えません。
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サンキュー千葉フリーパス(1日目)銚子電鉄・流鉄

2018-10-15 | 千葉県
 このところ秋になると「サンキューちばフリーパス」という切符が発売されています。千葉県内のJRと私鉄(銚子電鉄・小湊鉄道・いすみ鉄道・流鉄)、さらに数事業者のバスが乗り放題で2日間3900円という色々な使い方ができそうなものです。
 千葉の私鉄というと東京から手近なのでふと思いついた時にちょっと乗りに行く感じですが、こういう切符があるならたまにはまとめて乗るのも悪くないかと思い使ってみることにしました。東京から千葉くらいだと宿代がもったいないので2日連続日帰りになりややまどろっこしいもののこれはしかたがありません。
 さてこの手のフリーきっぷの類となるとモトをとるのはもちろんなるべくたくさん乗って「儲け」を出したくなるもので、となるととりあえずとっぱずれの銚子電鉄に向かうのはごく自然な流れです。せっかくフリーパスでトクしようというのに特急料金払っては儲けが減る(?)と209系の鈍行で行ったら銚子は遠くくたびれました。現役の頃はさしてありがたみも感じなかった113系が恋しくなり無くなってわかるものだなあとしみじみします。


 ともあれ着いた銚子駅の観光案内所でサンキューちばフリーパスについていたアンケートを提出したらチーバくんのトートバッグなるものをもらえ乗り放題とは別にトクした気分になりました。銚子電鉄で外川まで行ったら野外に展示されている801が塗り直されていたのでホッとしつつ、現役の元京王といい801といい世代が違っても遠い伊予鉄からというのはちょっと面白いと思ったりです。


 車庫がある仲ノ町まで戻り京王の湘南顔を拝んだら少し歩いて銚子の街中にある大塚支店というラーメン店に行きました。


 旅行気分で浮かれて前菜のつもりで頼んだシュウマイのでかさにびっくりです。続くメインのワンタンメンはワンタンがでかくしかも大盛にしてしまったので後半がかなりきつくなりましたがスープがあまり油っこくなく柔らかいひやむぎやそうめんのような麺なのでなんとか食べきれました。そういえば細切りの人参が載っているというのも面白いものです。


 食事が済んだら歩いて銚子駅に戻り八日市場に出て成田駅行きのジェイアールバス関東に乗ります。ここはサンキューちばフリーパスが使えるので乗ってみようという程度の理由ですが割と道が狭い箇所があったりでなかなか楽しめました。この路線はかつて成田鉄道が走っていたところなのでもし今も残っていたら鉄道の方でサンキューちばフリーパスが使えたりしたのかななどと想像してみたりです。


 1時間弱乗って成田空港に隣接する航空科学博物館で降ります。停留所名の航空科学博物館を抜けた先に「空と大地の歴史館」という成田空港建設の歴史を展示する施設があるので寄ってみるためです。悲惨な歴史は物見遊山や興味本位で見るような内容ではなくなんともつらい気分になりましたが頭の隅にとどめておかないといけないことではあります。


 続けてバスで成田駅に出て常磐線に乗り馬橋に出ました。これは流鉄に乗るためです。


 今の流鉄の5000形(元西武新101系)は特に好みでもないのですが「さくら」のヘッドマークがついていたので季節外れの夜桜というのかとりあえず華やかな感じはします。暗くなってからではあるものの心地よい揺れを楽しみながら往復し常磐線で都内に戻って1日目を終えました。


 という具合に1日目に乗った区間の運賃を(ICカードではなく現金で切符を買う場合の値段で)合計すると5920円なのでサンキューちばフリーパスの値段3900円を大幅に超えもう十分モトをとったことになります。

(次回・2日目につづきます。)
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