放浪の旅大好きワンちゃん

昨日周南市のＮ様宅に、お風呂と脱衣場の現調に行きました。
アルミ門扉を開けて敷地に入ろうとしたら、Ｎ様の愛犬がニコニコしな
がら私が入るのを待っていました。先月お邪魔したとき門扉を開けた後
Ｎ様が「早く締めて、犬が出る～」と言われてあわてて閉めたことがあ
りました。そうなんです、ここのワンちゃんは家の番犬を放棄して、
人が来て門扉を開けると待って、その時に外に出て放浪の旅に出かける
ことを、かけがえのない生き甲斐にしているのです。
インターホンは家の玄関横にあるので、門扉を開けて玄関まで行かなけ
ればＮさんを呼べません。ワンちゃんは、私の今の状況を見透かしてい
るかのようにしっぽを振りながらニコニコしています。
「あっちに行きなさい」とワンちゃんに指を指して言いました。すると
ニコニコしていたワンちゃんが笑うのをやめ、寂しそうな顔になりまし
た。ワンちゃんが一瞬かわいそうになり「どうかしたの」と声をかけ
ると、またニコニコ顔に戻りました。このワンちゃんの変わり身の早さ
は見事なものです。でもここで甘い顔を見せては、仕事になりません。
心を鬼にして「あっちに行きなさい」とふたたび言うとまた寂しそうな
顔をします。繰り返して２～３回言うと少しあきらめたのか、指さした
あっちの方に２～３歩動きました。その隙をねらって瞬時に門扉を開け
て敷地の中へ入ることができました。ワンちゃんは放浪の旅に出かける
のをあきらめて、私に近づいて遊んでくれとせがんできました。
後でＮさんに、ワンちゃんの年を聞くと１２才のおばあちゃんと言うこ
とでした。人間大好きワンちゃんいつまでも元気でいて欲しいですね。

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