18日と18時間もの長寿台風となった2017年台風5号 アジア名Noru。(ノルー:韓国語でノロジカ〔小型の鹿〕の意味)
↑ 【見出し画像】 宇宙から見た台風5号は凄まじいスケールである。 地球の丸みからしても、大きさが半端ではない。
(8月2日現在の画像。 NASAのテストパイロット Mr. Jack Fischer のツイートより引用。)
台風の眼が見えるが、ごく簡単に言うと、左回りに回転しながら気圧の低い中心に向かう風は、速度が増すにつれ、遠心力も大きくなる。
中心に向かおうとする力と遠心力が釣り合ったところで、それ以上内側には吹き込めなくなり、円を描くようになる。 これが眼の壁である。
(地学オタクのおっさんのウンチクだと思って聞いてくだされば結構w)
上陸以降の天気図を見ると・・・ (気象庁HPより引用) ↓ 和歌山市付近に上陸。
↓ 日本海側に抜ける。 上陸後は潜熱(海水の蒸発熱)によるエネルギー補給が無くなるので、勢力は衰える。
↓ 今まで同心円状だった等圧線が南へ伸びる。
↓ さらに瓢箪形になる。
↓ ついに温帯低気圧へと衰え、二つに分裂。
↓ 前線を伴った別の低気圧が西から来る。 気圧傾度はごく小さい。
日本アルプス:北アルプス(飛騨山脈)・中央アルプス(木曽山脈)・南アルプス(赤石山脈)の総称。 3000m級の山岳地帯である。
台風5号が日本アルプスにぶつかり、南北に分断されたのではと推察されるが、いかがなものか。
富士山は独立蜂であり、今回の台風のルートでは広域の気象にはあまり影響を及ぼさなかったなのではないかな?
↓ 富山湾あたりに台風の中心がある時の衛星画像。 日本アルプス付近に厚い雲がかかっているのが確認できる。
(出典:日本気象協会 tenki.jp)
海面からの潜熱の補給がない状態で降雨があれば、台風はエネルギーを消耗する一方である。
台風に限らず、低気圧に向かって風の吹く方向は、地球の自転の影響(コリオリの力)と、海面や地表との摩擦力の影響が大きい。
我見かも知れぬが、日本アルプス、恐るべし。 石川五右衛門の斬鉄剣の如くw