社会空間研究所 建築・まちづくり通信

社会空間研究所の所員が建築・まちづくりに関する情報等を気ままに綴ったブログです。
2007年6月からスタートしました。

大分の農産物直売所『ガルテン』

2007-06-29 13:20:19 | デザイン
昨日の夜、NHKで大分の山村の直売所を紹介する番組をみた。

大分県日田市大山町という山村にある直売所「ガルテン」は年間17億円も売り上げるという。
近隣の市町村や近県から、観光バスや自家用車でこの直売所にやってくる。

直売所に農産物を卸す農家は700軒であり、売上が1000万、2000万円を超える農家もたくさんあるという。

ここの特産物は梅と栗であり、かつて(昭和何年代か忘れた)の農協の組合長の進言で梅と栗の作付けがスタートした。
山村であり、平らな土地があまりないことから、梅と栗が地形的気候的に適し、かつ高く売れると言うことではじめたとのこと。
その時のキャッチフレーズは「梅と栗を育ててハワイへいこう!!」(ちょっと違うかもしれないが、とにかく目標はハワイ旅行に行くことである。当時、山村に住んでいる人達にとってハワイに行くのは夢のような話だった)。

はじめは、梅づくりもうまくいかなかったが、試行錯誤の末、この地に適した品種を見つけ、ついにハワイ旅行を実現した。この村はハワイに行った村で有名らしい。

話を直売所に戻すと、ここの直売所の魅力は、品揃えが豊富なこと、農薬を極力使っていないこと、そして味がいいことである。

この味と品揃えを支えているのは、村人の共同体意識である。
一般に農家は、ほかの農家に技術的指導をしないらしいが、ここではうまくいかない農家には、その道の達人がアドバイスにいっている。
大規模農家がないことから、自分だけで成功しても、商品が揃わないので、直売所に継続してお客さんが来ないことをお互い理解している。常に、直売所のお客さんに満足してもらえる商品、多様な農産物を店に並べるためには、村全体のレベルアップと協力が不可欠であることをみんながわかっている。

直売所に農産物を届ける、あばあちゃん、おじいちゃんは元気でいい笑顔だった(もちろん、そうじゃないと絵にならないけど)。

でも、悩みは若者がいないことだそうだ。
一人、梅農家のお嬢さんがいたが、赤い梅づくりに取り組んでいた。

ああ、僕も今週末は梅干しをつけないと。
今年は5kgに挑戦。だが、ちょっと遅くなってしまった感がある。いい梅が手に入るかどうかが問題だ。

野菜の話に戻って、僕の茨城の実家のまわりには農家が多いんだけど、地産地消のシステムがないので、必ずしも地元でとれた野菜が近所で売られているわけではなく、意外に朝どりの新鮮な野菜は口にできないんだよね。
もちろん、時々、近所の人のお裾分けはあるけど。

(山)


コメント
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