多摩川リバーサイドは、近年、工場跡地における大規模マンション開発が進めら、
リバーサイドの景観が大きく変わってきましたが、今後は多摩川河口の土地利用も
大きく変わりそうです。
川崎市側、大田区側ともに、昨年末、羽田国際空港に隣接するその立地条件を生かし、
「国際戦略総合特区」の指定を受け、それぞれ次のような機能の導入を進めています。
既に川崎市側では、約40haの工場跡地等において土地区画整理事業が進めれら、先導的拠点施設の一部が整備されています。
《川崎市川崎区 殿町国際競争拠点キング スカイフロント》
羽田空港の南西、多摩川の対岸に位置する「川崎市川崎区殿町3丁目地区」は、我が国の国際競争力の向上を目指し、ライフサイエンス・環境分野における世界最高水準の研究開発から新産業を創出する「国際競争拠点」形成が進む約40haの開発エリアです。
この国際競争拠点は、平成23年3月、「キング スカイフロント(KING SKYFRONT )」と名付けられました。「KING」は「Kawasaki INnovation Gateway」の頭文字と「殿町」の地名に由来したもので、キング スカイフロントが日本の成長を牽引し、世界の持続的な発展に貢献する拠点であるという意味が込められています。
《京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区》
キングスカイフロントを含む京浜臨海部では、「京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区」に指定され、再生医療、がん医療、予防医学の3分野を重点に、産学官が連携して、研究開発から実用化までを一貫して行える世界最高水準のR&D拠点形成に向けて取り組んでいます。
さらに、平成24年度開設予定の「環境総合研究所」及び臨海部に立地するエネルギー・資源循環など、先端的な環境分野に取り組む企業等の集積を活かし拠点形成が進められています。
一方、大田区側では《平成の長崎の出島計画》が進められようとしています。
2020年開設をメドに産業交流施設を核とした再開発計画が始動します。海外企業を積極的に誘致することで「平成の長崎の出島」を目指すようです。